出版社内容情報
言語化しづらい感情をエグる快作、最新刊!
1集が各所で好評の話題作、早くも新刊登場!
「普通」に生きるってどういうこと?
・結婚式に呼ばれたことがない40歳
・彼女などもいない一人暮らし
・会社でも輪に加わらず浮いている
・なんならうっすら軽く見られている
なのになぜ、「フジイ」から目が離せなくなってしまうのか?
承認欲求ともマウントとも無縁の会社員・フジイの生き方、
そして彼の学生時代や家庭環境などなど…
さらに深掘り、さらにまぶしく見えてくる第2集!
【編集担当からのおすすめ情報】
群れることもない。でしゃばることもない。
ただただ自身の興味と愛情のままに毎日を生きる
謎の中年会社員「フジイ」。
ある人にとっては一人を好む変なヤツ。
一方、ある人にとっては意外と居心地がいい…。
「世の中というよくわからん何か」に負けないように生きているアナタに、
もしかすると…刺さりまくってしまうかもしれません。
大切な1冊になっていただけたら幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
52
フジイは鏡のような存在だ。フジイに対峙する時、自分自身の弱さ、怯み、言い訳に向かい合う人々。至って平常運行、それでも思い悩む事もある普通の男なんだが。特別優しい訳でもないが冷徹な訳でもない。スッと秘めていた言葉を呑み込んでくれるフジイに、本音を語りたくなる人々。今回は学生時代の恋人・真木や、縁遠かった同僚・松岡。自身の恋愛感に迷っていた真木や、やりたい事を秘めていた松岡は、フジイとの交流で望む生き方を見詰め直していく。かつて父親がフジイの行動を見て安堵したように。フジイだけが変わらない寂しさはあるが。2024/12/27
新田新一
33
他人のことはあまり気にせずに、マイペースで生きる男フジイを描いた作品。1巻が面白かったので、2巻もすぐ読んでみました。1巻以上の面白さで良かったです。フジイが大学生の時に付き合った女性の描き方に深みがあります。他の男にはない魅力を感じた彼女は、フジイに積極的にアプローチします。でも、フジイは淡々とした態度を変えないので、業を煮やすことに。彼女は、優しいけどあなたは冷たい、と言って、去っていきます。この切ない恋の描き方は胸に響きました。単なる恋愛の漫画には飽きているところがあるので、非常に新鮮に感じました。2025/01/05
るぴん
21
1、2巻通読。派遣社員で独身。友人も恋人もおらず無愛想で要領も悪い。他人から見れば幸せな要素などない男・フジイ。彼に関わることで変わる人、関わらないようにする人、蔑む人。人の価値観はそれぞれ。多趣味で色んなことに躊躇なくチャレンジするフジイはすごいと思うし、無表情ながら人生を楽しんでるなーと感じる。上手く説明できないけれど、沁みる漫画。2024/08/23
イーダ
20
誰かと比べるわけではなく、淡々と自分に興味のあったものに手を出して、ある意味自己完結して楽しんでいるフジイさんというのは凄いかもと思ってしまう。 毒にも薬にもならなさそうな人だけど、けっこう周囲の人に影響与えてますね。 ズルズルとフジイさんのところに遊びに来る田中くんなんかは完全に第二の我が家でしょこれ。 そして外山さん、石川さんを必要以上に詮索するのやめれ。 彼は周囲を気にしすぎてる割に気づいてないんだよなあ。2024/03/21
ぴよ(toyoneko)
12
2巻まで。キャラクターの勝利。「あるがまま」「自分らしく」とか、そういう陳腐な話ではなくて、フジイについてもっと知りたくなる、そんなマンガ2024/03/05