出版社内容情報
人類の弱点は植物!現代の脅威に科学で抗え
人類の摂取カロリーの約8割はたった14種類の植物性食物。
農作物が植物病に感染すると、我々の命はあっけなく危機を迎えてしまう――
植物病との闘いは人類の歴史であり、未来でもあるのだ。
その幾多の病と闘う植物病理学者の叶木准教授が
科学の力で真実をつかむ!
『メイドインアビス』つくしあきひと先生も大絶賛!
最先端のクライムサスペンス巨編!!
【編集担当からのおすすめ情報】
『辺獄のシュヴェスタ』『バトルグラウンドワーカーズ』の
竹良実が描く新境地。
「植物病理学者」という職業、
我々のごく身近に潜む脅威と闘う科学者たちの姿を
ご堪能ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
24
「言うまでもなく人類は頂点捕食者だ。だが⋯食料を奪い合う競合者は今もいるのさ。大多数の人間はそれを忘れているがね」。積読消化、読み友さんの感想から。帝央大で植物病理学准教授を勤める叶木レンリ。彼には大学で講師を勤める通常時以外に、国内の農作物を巡る多様なトラブルに対応する能動的な研究者の顔が有る。快作「バトルグラウンドワーカーズ」作者の新作は、馴染みの薄い職業を描く見世物的なお仕事モノ×明確な敵対者が登場するある種のヒーローモノのミックス。相変わらず「面白い」、というより「熱い」作風(以下コメ欄に余談)。2023/09/08
aisu
13
マニアックな某本屋の店頭で見かけて購入。表紙から近代のヨーロッパかと思ったら、現代の日本でした。リアルな(そして意外と地道)内容で面白かったけど、なおさら、この長髪にうっかりウイルスついて持ち込むんじゃないか気になる。表紙の人は大学の准教授、植物のお医者さんです。蜜柑の病気で一山伐採して燃やすとかあったのか…知らなかった(鶏とか豚は話題になるけど)。2024/02/02
くろねこ文学
11
植物病理学者(植物のお医者さん)の主人公が、植物に関係する事件をバシバシ解決しちゃう植物ミステリー。意外な植物知識に((*゚ロ゚)へーへー!!の連続でしたぞ。マニアック知識で事件の真相に迫るから先が読めなくてワクワクの連続。ミカンの話は情報量が多くへぇ~、婆さんの執念にエエェ!?ってなりました。あと、あと、叶木准教授、服装もアクションもちょっと宝塚入ってないですかぁ?(๑˃∀˂๑)おしゃれポーズ炸裂っす。 2023/03/30
hannahhannah
7
『辺獄のシュヴェスタ』、『バトルグラウンドワーカーズ』の竹良実の新作。植物病理学者が秘書とともに事件を解決していく。植物にも病気があるのは知っていたが、農業テロって恐ろしいんだな。主人公も宿敵っぽい人も美形でセリフ回しが劇場のようなので宝塚を思わせる。サスペンスの部分も面白いので2巻が楽しみである。2023/07/14
さとみん
7
これまでの作品とはガラリと変わって伝統の様式美をまとった話。とはいえ単なる探偵物には留まらないじゃないかな、と期待してしまうのは作者に対する信頼があるから。第4話の「科学って魔法の箱だと思ってたんです。」のくだりには頷くしかない。これから“科学”をどう見せてくれるのか楽しみだ。2023/04/02
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