出版社内容情報
転花反対派の思惑を暴け!反撃の第5集!
ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。植物が枯れ酸素も薄くなった世界。しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
そんな世界で貧困に喘ぐトーシローもまた、霊花になることを選ぶ。霊花になるまでの時間を豊かに生きようともがくトーシロー。そんなトーシローの前に、完全に「霊花」となっても動き回るアイヴィーが現れたことで、トーシローの環境は一変する……
アイヴィーの存在が、転花制度そのものの是非を問い、世間は大きく分断される。転花院のトーシローやヨミコは、自らの存在意義をかけ、転花反対派らの思惑を暴こうと試みる。しかし、それは本当に正しいことなのか…
この世界には絶対的な正義はない。そこに広がるのは茫漠たる闇…
混沌の世界は果たしてどこに向かうのか…
【編集担当からのおすすめ情報】
圧倒的な画力と秀逸な設定で表現されるのは、現代にも通底する「格差」と「貧困」の問題。舞台は100年後の未来ですが、今を生きる人にこそ読んでほしい物語です。絶望の世界であてもなく生きていくのか、植物となり残りの生に豊かさを見出すのか、人々に突きつけられる究極の選択に注目ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イヌヌモー
1
大義なんてないなら、2年間ヨミコがトーシローを養ってあげられないのかな。仲間たちの目的割とみんなバラバラですよね。2025/03/14
Dー
1
前巻に引き続き九大博士に迫っていくけど、中々辿り着けず…転花院側も転花反対派も暗躍していてそれぞれの思惑がありそうでその中でもトーシローだけが浮いてる感じ…最後のページでは何かを決断したようだけど、この悲劇にどう幕を下ろすのか気になる。2024/10/01
ooooo0000ooo
1
近未来ファンタジー。 世論に押され転花院は劣勢に。状況を覆すために転花反対派がアイヴィーを作り上げたことを暴露するために、キーマンの九大博士を探す。 本巻は恐らくシナリオのタメの巻であると思うが、毎話緊迫感がある。個人的には、ヨミコが虚実を織り交ぜて国部の傭兵部隊の貸与を取り付けるシーンが特によかった。 叶野とアキラの間柄の掘り下げが2話丸々使って行われたが、脇道にそれるとシリアスが抜けるので少しホッとする。誰かのために何かをすることが行動原理なキャラが多い印象。今後どう話が絡んでいくんだろうか。2023/08/23
ネタバレ:トキメキのあまり展開してしまう存在しない記憶たち
1
トーシローがいまいち目立たないな… 敵側が少しずつ見えてきて盛り上がってきた2022/12/03
ぱ隹越九朗
1
叶野がパーティ入りしたことで暴パートが豊かになったなぁと。そしてヨミコがどんどん悪どい手段も辞さない方向に染まっていく。この漫画の取引の描き方が好きだな。日笠が子供達から届いた手紙を読み嬉しそうにそれを胸に抱くシーンは登場人物の持つ多面性を感じて良い……2022/12/02