出版社内容情報
食う者食われる者、入り乱れての最終局面!
「オレンジパルム」に住む受給者達を支配する石橋の暴挙はさらにエスカレート。
暴行を受け、ホームレス状態である角間の「安全」を確保するため、生活保護ケースワーカー・義経えみるは住居探しに奔走するがーー
累計100万部(紙+電子)突破!
“生活保護”ケースワーカー奮闘劇、最新刊。
住まいと貧困の関係に迫る“貧困ビジネス編”最終局面へ!!
【編集担当からのおすすめ情報】
連載中の「週刊スピリッツ」でも大反響の“貧困ビジネス編”。
コロナ禍によっていっそう露わになった「住まいの貧困」を真っ正面から描き続け、最新11集では食う者・食われる者それぞれの物語は終局へと向かいます。
生活保護のリアルに触れる衝撃の社会派コミックを是非ご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
57
貧困ビジネス編は完結するのかしないのか。登場人物全てのその後が知りたいが、これで締めかもしれない。反社会勢力と向き合うケースワーカー。それも福祉の仕事の一つ。法に反する行為がなければ警察は頼れない。どのような人であろうと困っていれば支援の機会を与えねばならぬ。もう一つのテーマは住居。行政手続きには住所と連絡先が必要。ホームレスには、住まいが先か、支援が先か。大部屋の無料施設ではいじめも起きる。個室のシェルターを提供してくれるNPOがある。もしも宿なしになったなら、その存在にどんなに助けられることか。2023/08/26
ネギっ子gen
53
【生活保護のリアルに触れる】というキャッチコピーは、正しい。テレビドラマは終わっても、生活保護ケースワーカー・義経えみる。奮闘しています! 今巻では、「オレンジパルム」に住む受給者を支配する石橋から暴行を受け、逃げ出しホームレス状態である角間の「安全」を確保するため、えみるは住居探しに奔走――。巻末に「生活保護Q&A」と、取材者名を列挙して、謝辞。カバー初登場の五反田君、ちょっと活躍。最後は、角間の成育歴の話。“ケース記録にない角間さんの過去”を知る。軽度の知的障害者は、NO支援だから、生き辛いんだよね。2022/04/22
鷺@みんさー
41
色々思うところはあったけど、とにかく角間さんが「義経さんがそう言うなら」と言ったところ、グッときた。今回はかなり危険な目にも遭い、毎度奔走しまくりなえみるだけど、遺書を書くほど追い詰められていた角間さんが、過去にどれ程馬鹿にされ騙され彷徨い人間不信を募らせてきたであろう角間さんが、この一言。えみるの頑張りが報われたのだと思う。とにかくあまりに大変な状況にあると、誰でも思考を奪われ、逃避や自暴自棄(自傷)に向いていく。誰か一人でも、この人ならと信頼できる相手ができれば、そこから糸は繋がり出す。良かった。2024/05/26
hiro
32
2018年ドラマ化のタイミングで無料お試し版から読み出したが、ケースワーカーとなった義経えみるのただの成長譚ではなく、ケースワーカーの仕事の重要さ、大変さを強く感じながら読んできた。さらに9巻から始まった弱者につけ込み搾取する貧困ビジネス編では、えみるたちが身の危険を感じる“悪党たち”が登場し、この11巻では今までにないハラハラドキドキの展開が待っていた。読み始める前に表紙の五反田はどこに電話しているのかが気になったが、読み終えてまさにえみるの身の危険が迫る場面だと気づいた。まだこの後が気になる。2025/06/07
パンダプー
24
だんだん読みやすくなってきたのは、ヒロインが成長したからかな。 同じような題材を扱うコミックや小説数ある中では後発だけど、描き方がだんだん丁寧になってきていい感じ。ヒロイン失敗、空まわり、何故か心が通じてうまくいく…みたいやドタバタはウンザリなので。2022/02/28