出版社内容情報
殺人妻の母親は何者だ? 真実へ迫る!
緊張の控訴審。「真犯人は自分の父親だ」そう証言した真珠だったが、彼女の言う父親・三島とは血の繋がりがないことが判明し、法廷で追い込まれてゆく。
事件の鍵、真珠の心を解く鍵は父親ではなく母親だと直感したアラタは、すでに亡き真珠の母親・環の心を探ろうと試みるが...!?
【編集担当からのおすすめ情報】
シリーズ累計100万部突破!
乃木坂太郎が圧倒的画力で描く結婚サスペンス、待望の最新集です。
少しずつ明らかになる事件の謎と、死刑囚・真珠の闇。
深入りしていくアラタがたどり着く衝撃の真実とは...!?
誰も先を予測できないエンタテインメントを、是非ご堪能ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
53
連続殺人犯として裁かれる品川真珠の二転三転する発言は、計略のうちなのかナチュラルなものなのか。法廷を、あるいはピンポイントで傍聴人を揺さぶり混迷させていく。今巻では父親に続き母親の影が掘り下げられていく。アラタの“勘”はどこまで通用するのか。アラタのお母さんはなかなかの傑物のようだが、彼女のアドバイスは助けになるのか、真珠の深淵に届くのか。裁判長の抱えた靄もサラリと語られた。彼の強さを示すのか、あるいは弱点なのか。ラスト、アラタが辿り着いたトランクの中身は何!?2021/09/11
BUBI
23
真珠の仕掛けた真相に近づいてきている。スペリオールでいつも読んでいるのですが、コミックで改めてこうしてまとめて読むと…今、拘置所にいる彼女は「品川真珠」ではないのかもね。品川環の子供は二人いて、元の真珠は母親が誤って死なせてしまって、それを知られたくなくて、隠しておいたこの子を「真珠」に仕立てたのかも。だから歯医者とか連れていくと別人だと分かっちゃうんだろう。そういう「存在しない人間」が犯した殺人って罪になるんだろうか。結婚は少なくとも無効な気がするけれども。2021/08/31
マサキチ黒
17
わかっているのに泥船に乗り込んでしまうオトコとそれを眺めて微笑む美女。王道だなぁ。当然面白い(@_@)2021/10/30
AKF-ZERO
13
裁判の行方は、真珠の母の実態を巡り、検察官桜井検事Vs弁護人宮前弁護士から、神波裁判長Vs被告人品川真珠の心理戦へ。真珠の裁判での言動を全て演技なのではと読んだ神波裁判長。この人やはりただ者じゃないですね。観察力が図抜けてるというか。だがその経験を培ったのは職場でではなく、家庭での奥さんに対する観察眼。アットホームな家庭に見えますが、もしかして裁判長の家庭、何か地雷が埋まってます? 真珠からのヒントを感じ取り、真珠の母の故郷で何かを見つけましたアラタですが、その反応の仕方…気になりますね!2022/03/20
もだんたいむす
11
すごい気になるところで終わっちゃった。アラタの母親がなんか“ちゃんとした母親”で意外だった。“嘘”を知っている裁判官と母親はアラタが真珠に踊らされていると思っているが、ここら辺は判断が難しいなぁ。アラタの自由意思に基づき行動しているか否か。2021/12/05