内容説明
諏訪信仰は中先代の乱を契機として変容した新たな風景の中で生まれた新たな諏訪大明神たちの神話。伝承学の視点からフィールドワークを駆使し甲賀三郎神話の生成を解き明かす―。
目次
序章 中先代の乱と諏訪信仰
第1章 陬波大王から甲賀三郎へ
第2章 大祝に反旗を翻す―「伊那古大松原大明神縁起」
第3章 諏方系「諏訪縁起」の風景(一)―蓼科山と雨境峠から
第4章 諏方系「諏訪縁起」の風景(二)―新海道から上州へ
第5章 兼家系「諏訪の本地」の風景(一)―なぎの松原から
第6章 兼家系「諏訪の本地」の風景(二)―甲賀三郎の子どもたち
第7章 諏訪信仰とみちのくの鷹―真名本「曽我物語」における畠山重忠の「鷹狩り」から
結章 諏訪縁起の変奏
著者等紹介
二本松康宏[ニホンマツヤスヒロ]
1966年12月7日生まれ。長野県長野市出身。立命館大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学・立命館大学)。静岡文化芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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