感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
28
「努力は裏切る。でもそれを、解ってからが、ホントの勝負!!!」。前巻から承前、星の「残弾」が無い能倉と共に洞窟で囲まれた平の悪戦苦闘の顛末から、特別警戒個体として危険視されている亞害体「シャムシール」への「対処法」を巡る堂島部長との確執を経て、平と岡部、西、心を通わせ合った三人の男達が秘めたる決意に火を点けるまで。平達の部隊以外からの視点で「亞害体が襲来する世界」の有り様が明らかに。相変わらず極めて泥臭いながら、生きたセリフでグイグイと読ませてくれる。地味だけど熱く、そして面白いよ(以下コメ欄に余談)。2019/12/11
ふかborn
9
無料御礼｡派遣社員で底辺だと思われた人達が､期待なんてされもせず､しかし俺たちなりに仕事は頑張る!を漂わせつつ､実はそれは戦場な訳で､暖かいものを感じながらも､やっぱ命を落としたりしちゃうから､何とも単純に感動出来ないのよね…複雑｡しかし､平くんのポテンシャルどんだけ?西くんと岡部くんは､やれば出来るコだと思っていたが､平くんはやればやるほど優秀さが溢れ出すな｡でもやっぱり､戦闘場面はどきどきして怖い｡hont2021/03/12
十二月の雀
6
面白くないわけじゃないんだけど…主人公の平が今ひとつ好きなタイプじゃないのが惜しい。闇がないというか…。お前そんな真っ直ぐ青年でいいのん？って思っちゃう。多分後で闇背負うだろうけど。隊員達の過去(男子パート)が明かされ、新敵に対抗すべく絆を深める、熱い友情展開。ロボの武装が統一されているのが地味だけど珍しい点。1個分隊にやれマシンガンやバズーカだと様々な武器を持たせているのがロボモノの現状だったけど、カービンで統一してるのは｢そりゃそうだよな｣と腑におちる。2019/12/11
さとみん
6
数十億の機体を失うことに比べたら人を使い捨てた方が安い。それが立場の弱い人間なら命の値段はさらに下がる。腹立たしいことにこれは現実の話だ。作者の容赦なさは前作で身にしみていて、それでも絶望を単なる効果として描かない人だという認識もある。だから仁一郎の試みる「抗うこと」かどんな未来を作るのか見てみたい。それにしてもこの世界、日本以外の国は亞害体にどう対処しているのか気になる。2019/12/01
毎日が日曜日
6
★★★2019/11/30
