裏少年サンデーコミックス あーとかうーしか言えない 〈４〉

近藤笑真

小学館（2020/07発売）

• サイズ コミック判／ページ数 240p／高さ 18cm
• 商品コード 9784098501977
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

天才エロ漫画家の物語、最終巻！

17歳だったことがバレ、執筆を休むことなった成人漫画家・戸田セーコ。
同棲している担当編集のタナカや、成人向け漫画雑誌「X＋C(エクスタシー)」編集部の尽力もあり、
18歳の誕生日を迎え、無事に作家活動を再開！
そして初単行本の発売が迫り、収録する最後の作品制作に悩む戸田とタナカの関係にも大きな変化がーーー
ここがエロ漫画の現場最前線！！！！
平成最後の天才の物語、感動の最終巻！！！！


【編集担当からのおすすめ情報】
★連載時から大量の加筆修正！
★カバー裏にはここでしか読めない書き下ろし漫画を収録！
★単行本カバーには、戸田セーコの著者コメントが！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

「艶やかに世界を彩る、花々も・種は地味で小粒だ・どんなに緻密に織り成された物語だって、まずは小さな一歩をもって、世界に出力される」。未成年だった事から成年コミック作家としての仕事にストップがかかり、タナカと共に実家に帰省したセーコ。そこで自身のルーツを再確認した彼女の作品の方向性の違いに戸惑うタナカは、自身の来歴を思い出しながら作品製作に向き合う事を決めるが･･･。最終巻。恐らく打ち切りだろうけど、思っていたよりずっときっちり描ききって終わっているのであまりその事への無念さは感じない(以下コメ欄に余談)。

2020/07/23

[akihiko810/アカウント移行中]

４巻完結。新人エロ漫画家マンガ。エロ漫画雑誌編集者・タナカカツミは、持ち込みにきた少女・戸田セーコの担当につく。あまり言葉を発さない戸田。戸田の漫画の才能に多くの人が惹き込まれていく。8/10点　　　エロ漫画家・戸田セーコの物語であると同時に、（特に４巻は）編集者タナカの物語でもあった。エロ漫画に携わる者たちの物語であった。４巻という比較的早めの完結にもかかわらず、物語の密度は濃く、ある意味完璧な終焉を迎えたと思う。漫画家マンガとしても傑作の域だと思う

2024/08/15

[笠]

3.5 完結。18歳になった戸田セーコは作家活動を再開させ、初の単行本を上梓。一人前の作家となったタイミングで担当編集との同居生活は解消となり、物語もここまで。作品全体を振り返ってみると、掲載順バトルのような分かりやすい展開は前半だけで、後半は戸田と田中の「作家と担当編集以上、恋人未満」みたいな不思議な関係性の中で、「お互いへの向き合い方、仕事への向き合い方」みたいな部分が焦点になっていって、地味ながらよかった。しかし、作者本人の画力がもうちょっと上がってきてほしかったけど。次回作も期待。

2020/08/06

[Decoy]

完結。良かった！（もう少し続いてほしかったけれど。）　タナカさんの過去もしっかり描かれていて、彼女も主人公（の一人）だったのだと、あらためて感じた。成人マンガ出版の舞台裏や、編集者の役割なども、興味深かった。

2023/02/21

[サタイン]

４巻で完結。エロ漫画っていう微妙に近いけどあまり良く知らない業界で漫画家として成長していくっていう成長物としてとても良くできていた。人間として成長していくからこそその創作物も更に進化していく。漫画が成長するから人間としても成長する。最後の同棲解消は一つの転機としていい所だよね。

2020/07/25