出版社内容情報
指針・要領に込められた思いがよくわかる
子どもたちを取り巻く社会や世界の情勢が急速なスピードで変化する時代になりました。
この激動ともいえる時代で、私たちは子どもたちを育てています。この子たちの未来は大丈夫なのか、もっと時代に即した育ちが必要何ではないか、そう考えた欧米を中心とした国々は、国家戦略として子どもたちの幼児教育を考えました。
今回の「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の改定は、世界のそのような動きに呼応するものです。
本書は、「指針」と「教育・保育要領」の改定にかかわった汐見稔幸先生が、それらに込めた思いを、わかりやすく解説したエッセイです。
まず、対応が迫られている「環境・社会の変化」とはどのようなものかから説き始めます。それはすなわち世界が保育・幼児教育に投資する背景でもあるからです。
そして日本の現状はどうなっているかを伝え、それを踏まえて、3つの指針・要領がどう改定されたのかをくわしく説明します。
わかりにくい箇所は、イラストを多用して、できるだけやさしく解説します。読めば「なるほど、今回の改定の意味はこういうことだったのか!」と納得できる作りとなっています。
内容説明
2017年告知「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」改定の背景から具体的な内容まで、イラストをまじえて解説する。エッセー風指針・要領解説の決定版!
目次
1 新指針・要領改定の背景 世界編―世界が「保育・幼児教育」に投資する3つのワケ(この深刻な環境問題を解決できる力を!;女性の力を活かすために―保育施設の整備を;貧困問題の解消のために)
2 新指針・要領改定の背景 日本編―どこへ向かう?日本の保育・幼児教育
3 新指針・要領の「総則」から読み解く3つの大事なこと(「養護」の重要性が強調された―3つの施設で共有されるべき基本原則としよう;「幼児教育」に新しい視点―21世紀型の能力・資質を培うことをめざして;「保育の質向上」に力点を置く―組織的に行う「計画および評価」を中心として)
4 新指針・要領 その他の気になる改定トピック(「子育て(の)支援」が広がりを意識した活動に
「国旗・国歌に親しむ」の文言が入ったこと
「災害」の項目が新しく入ったそれだけの意味)
著者等紹介
汐見稔幸[シオミトシユキ]
白梅学園大学学長、東京大学名誉教授、日本保育学会会長。2017年告示保育所保育指針改定の検討を行った厚生労働省社会保障審議会児童部会保育専門委員会の委員長を務める。NHKの『すくすく子育て』の出演でもおなじみ。保育者と保護者の交流誌『エデュカーレ』編集長
おおえだけいこ[オオエダケイコ]
大枝桂子。フリーランスイラストライター。保育・子育て記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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n___syu.
しまむらそらん
ぼちぼちいこか
かえるまーく