出版社内容情報
自著の歴史小説に登場する、戦国時代を彩る人物群像のエッセイ集。信長、秀吉、お市、右近等12名の英雄たちの悩み、怖れ、嫉妬、愛と悲しみなどにスポットをあて、真実に迫り、人間的魅力について語り尽くすエッセイ集。
" 著者の歴史小説の中に登場する、戦国時代の人物群像についての随筆集です。小学館編集、JCB発行「THE GOLD」誌の1年間の連載をまとめたものです。1959年の伊勢湾台風で崩壊した土蔵の中から出てきた新資料前野家文書「武功夜話」を駆使して描かれています。戦国時代の大きな過渡期を生きた信長の矛盾。コンプレックスを立身出世のエネルギー源として乱世統一の夢を果たし、天下人の座についた秀吉の晩年の信じ難い失敗、「武功夜話」の主人公前野将右衛門の悲劇的な生涯。 独裁者信長にたてついた荒木村重の想像を絶する過酷で、やりきれない余生。次々と襲う試練にも屈せず、切支丹として一筋に貫き通した高山右近が最後に手にした栄光。政略に利用され、愛別の苦しみに心を引き裂かれたお市と淀君など大航海時代の武将とその妻たちにスポットをあて、天下統一の野望を抱く男たちと、そのかげに泣く女たちの悲しくも切ないドラマが著者の魅力あふれる語りで伝わってきます。最後にふだん何気なく通り過ぎ、目にする風景や、見捨てられたような場所も、当時をしのび、追体験、再体験し、心で、肌で歴史を感じてほしいという著者の""歴史と遊ぶ法""が紹介されています。"
心の風景
内容説明
男と女の乱世。大航海時代にさらされた日本。天下統一の野望を抱く男たちとそのかげに泣く女たち。
目次
1話 織田信長と『武功夜話』
2話 豊臣秀吉の人心収攬術
3話 前野将右衛門と木曾川
4話 荒木村重の反逆
5話 水の人間、小西行長
6話 支倉常長の航海
7話 ペドロ岐部の帰還
8話 お市と淀君の報復
9話 苦悩する王、宗麟
10話 高山右近の殉教
11話 細川ガラシャの信仰
12話 歴史の楽しみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
m
shamrock
hyena_no_papa
BebeCherie
よっちん
-
- 和書
- 小屋を燃す 文春文庫