内容説明
「LDもADHDもアスペルガー症候群も、私は勉強したからもうだいたい知っています」。そう思われた方、ちょっと待ってください。実は、LD、ADHD、アスペルガー症候群などとひとくちに言っても、一人ひとり状態像がまったく違います。それに、大切なのは、障害名を知ることではなく、その子の特性からくる問題と今苦手なことを理解し、支援・指導することなのです。気になる子をさりげなくサポートしている先生は、以前から全国に確かに存在したのです。その技を学校全体のシステムとして広げること、これこそが特別支援教育ではないでしょうか。教室でよく起こる57事例に添って解説。
目次
第1章 子ども編(まったくできないわけではないけれど、読み書きが苦手な子には?;読み書きだけでなく、聴くことが苦手な子には?;指示通りに動けない子には? ほか)
第2章 教師編(専科の先生と連携するには?;校内で孤立1 学校全体が特別支援教育に積極的でないときには?;校内で孤立2 管理職に理解がないときには? ほか)
第3章 保護者編(子どもがADHDだと思うが、保護者にどのように伝えればいい?;「アスペルガー症候群だと思う」と話したら、保護者が強く反発;障害名を伝えるのではなく、いろいろな状態像があることを知ってもらう ほか)
著者等紹介
高山恵子[タカヤマケイコ]
昭和大学薬学部卒業。約10年間学習塾を経営。1997年トリニティー大学大学院教育学・1998年ガイダンスカウンセリング修士課程修了。保健所、サポート校などで臨床にたずさわる一方で、研修会講師をつとめる。臨床心理士。NPO法人えじそんくらぶ代表。文部科学省中央教育審議会特別支援教育専門部会専門委員、文部科学省特別支援教育に関する作業部会委員、ガイドライン策定協力者星槎大学非常勤講師、北海道大学大学院子ども発達臨床研究センター学外研究員ほか
品川裕香[シナガワユカ]
早稲田大学法学部卒業。ノンフィクションライター・編集者。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。国際ディスレクシア協会(IDA)会員、発達性ディスレクシア研究会(IDA日本支部)広報担当、日本LD学会会員、日本子ども虐待防止学会会員、北海道大学大学院子ども発達臨床研究センター学外研究員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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