出版社内容情報
「お看取り」は医者の介入する死、「看取り」はプロセス。
死を死にゆく人に取り戻したい…こんなドクターなら、わたしの最期をゆだねたい。
――上野千鶴子
医師が行う「お看取り(死の三徴確認、死亡診断書作成)」を題材にし、これまで死亡時だけの関わりではなく、人の死は罹患や老衰から死(死後も続く家族のケアも含めて)に至るプロセスと捉えて、医師や医療職が多職種で人生の下り坂を支援する(終末期を看取る)ことの大切さを力説。ACP(人生会議)の在り方や安楽死の議論も展開。著者らのプライマリ・ケア医としての長年の臨床経験(看取り事例)も紹介している。
内容説明
医師は死を実地で学ぶしかない。最適解はない。ゆえに考える。
目次
1章 前提:「看取り」も「死」もプロセスである
2章 死における希望と絶望
3章 ACP、「人生会議」と看取り
4章 死に希望や幸福を届ける看取り支援
5章 看取りの事例集
6章 死をことほぐ
著者等紹介
名郷直樹[ナゴウナオキ]
1961年、愛知県生まれ。自治医科大学卒業後、愛知県作手村国民健康保険診療所に12年勤務。へき地医療や研修医教育を中心に活動し、2011年西国分寺でクリニックを開業。地域家庭医療に従事し、20年以上にわたりEBM(エビデンスに基づく医療)を実践(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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