出版社内容情報
本書は教育・自治体関係者向けのテキストブックです。ピアカウンセリング事業をどう立ち上げ、維持し評価したらよいか、今後の展望も含め、わかりやすく具体的な実例をもとに豊富に紹介します。
ピアカウンセラー養成者・コーディネータ(調整役)版
内容説明
心を開ける“仲間”が、耳を傾け共感を持って問題の解決に寄り添う。「人間は、機会があれば自分自身の問題を解決する能力をもっている」(ピアカウンセリングの基本前提)ゆえに、仲間の支援をうけて自らが問題解決策、選択肢を探り決定する力を培っていく。従来の一方的知識伝達型の性教育・健康教育の限界を乗り越え、自己決定能力の育成に新たな展望を切り開くピアカウンセリング―その実践理論とスキル。
目次
第1章 今、なぜピアカウンセリングなのか―思春期保健/性教育におけるピアカウンセリングの必要性(思春期ピアカウンセリングの必要性;思春期ピアカウンセリングの意義 ほか)
第2章 性の健康を支えるピアカウンセラー養成者の養成(ピアカウンセラー養成者養成マニュアル;カリキュラム展開の実際(ピアカウンセリングとは;セクシュアリティについて))
第3章 ピアカウンセリングを立ち上げるには―ピアカウンセリング立ち上げマニュアル(栃木県の事例;宮崎県の事例 ほか)
第4章 ピアカウンセリングの評価(高校生の評価;ピアカウンセラーの評価)
第5章 ピアカウンセラー養成者とピアカウンセリング・コーディネータの機能と役割(ピアカウンセラー養成者の機能と役割;ピアカウンセリング・コーディネータの機能と役割 ほか)
著者等紹介
高村寿子[タカムラヒサコ]
自治医科大学看護学部教授・医学博士。研究活動専門領域:性教育、思春期保健、健康教育/ヘルスプロモーション。宇都宮大学教育学部卒、順天堂大学大学院健康管理学修了、昭和大学医学部婦人科学研究生(医学博士)、1996~1997年米国・スタンフォード大学医学部疾病予防研究センター留学。日本思春期学会理事(同学会研修・編集委員会委員)、日本更年期学会評議員、日本健康教育学会評議員、日本性教育協会評議員、全国性教育研究団体連絡協議会理事、とちぎ思春期研究会長などを兼務。現在の研究テーマ、ピアカウンセリングの手法を用いた性教育の普及に関する研究、性の自己決定能力を育てる性教育・思春期保健のあり方、21世紀の新しい健康教育/ヘルスプロモーションの戦略―セルフエフィカシーに関する研究、健康教育プログラムの開発に関する研究、共感・共有型健康教育手法としてのピアカウンセリングの普及など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。