出版社内容情報
阪神・淡路大震災で、23万余名の避難民の6割を収容した神戸市の学校施設、および教職員の不眠不休の活動の記録。未曾有の大災害を体験した教職員から全国の学校関係者へ発する学校危機管理のメッセージ。
はじめに 〈1〉地震の規模と被災状況 近畿に激震走る 〈2〉教育関係の被害状況 未曾有の被害と危機 〈3〉不眠不休の対応 1.被害甚大・死者多数/2.まず何から取り組むべきか?災害対策本部学校部の第一号指示/3.避難者二〇〇〇人?神戸市立鷹取中学校の三日間/4.校門はすでに開けられていた?神戸市立福池小学校の三日間/5.自立的に行動せよ?神戸市立神戸生田中学校では/6.児童生徒の安否確認のため家庭訪問?神戸市立青陽西養護学校では/7.全員二四時間出務体制と組織の確立?教育委員会事務局の対応(一週間の記録)/8.ドーン、ガタガタ、そして横ゆれ?子ども逹の体験手記 〈4〉学校施設・設備の被害と再建 1.学校施設は安全か/2.学校施設再建に向けて?建て替えの基本方針の確立/3.建て替えか補修かの判定?施設・設備の被害状況と分布/4.国の補助制度と予算?災害復旧予算の組み立て/5.建築基準法と被害状況?建築年代と被害の関連性/6.もし、昼間の震災であれば?設備の転倒・落下/7.水・電気・ガスの復旧と学校?ライフラインの損害と復旧/8.鍵の保管は?校舎の鍵は誰が開けたのか/9.施設再建に向けての進捗状況?施設復興への取り組み 〈5〉学校避難所の運営と課題 1.学校の避難所機
内容説明
本書は、震災後の神戸の教育界が直面してきた具体的な取り組みについての資料を、危機管理という観点からまとめるとともに、学校の先生方の生の声も収録したものであります。今後、分散しがちな貴重なデータも掲載しており、教育に携わる方をはじめ多くの方々の参考になれば幸いであります。
目次
地震の規模と被災状況
教育関係の被害状況
不眠不休の対応
学校施設・設備の被害と再建
学校避難所の運営と課題
学校教育活動の再開
児童生徒の転出と復帰
神戸の教育再生緊急提言会議
被災児童生徒への支援活動
そして卒業式〔ほか〕
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- 和書
- ミカドの肖像 小学館文庫