小学館新書<br> 「消せるボールペン」30年の開発物語

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小学館新書
「消せるボールペン」30年の開発物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252404
  • NDC分類 589.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

あの奇跡の商品はこうして生まれた!

2006年の発売以来、世界100ヵ国以上で10億本を売り上げたパイロットの“消せるペン”「フリクションシリーズ」。メイン商品の「フリクションボール」は、いまや「ボールペンのデファクトスタンダード」になった観すらありますが、筆記具として商品化できるまでには長い年月がかかりました。秋になると葉っぱの色が変わることに着想を得て、色が変わるインクの開発に成功したのが1972年。玩具など応用商品は次々に生まれましたが、パイロットの本業であるペンなどに使えるようになるには、30年かかったのです。そのイノベーションの軌跡を一冊にまとめました。
一見普通のインクのように見えて、じつは極小のカプセルが封入されている/専用のラバーでこすれば消えたように見えるが、じつはインクが透明になっただけ/まず飛びついたのはフランス人だった……などなど、身近な商品の裏話が満載。あの奇跡の商品がどのように誕生したのか、開発担当者やマーケティング担当者などへの取材を通じて明らかにします。文具ファンにはもちろん、ビジネス読み物として興味深くお読みいただけるでしょう。

【編集担当からのおすすめ情報】
「ボールペン」は基本的にどれも仕組みが同じで、“枯れた技術”だと思われていますが、「フリクション」シリーズにはコペルニクス的転回と言えるほどのイノベーションが凝縮されています。世の中を変えるほどの商品を作り出すには、技術力に加えてひらめきや運、そしてそれを生かすための努力がいかに大切か、感じ取っていただけると思います。

内容説明

2006年の発売以来、世界で10億本以上売れたパイロットの“消せるペン”フリクションシリーズ。専用ラバーでこすると筆跡がきれいに消え(じつはインクが透明化するのだが)、何度でも書き直すことができるというユニークかつ画期的な商品だ。紅葉から発想を得たという開発のきっかけから、筆記具として使えるようになるまでの苦闘、アイデアをヒットにつなげたマーケティング戦略など、30年にわたる開発物語を、関係者への丹念な取材をもとに描く。

目次

第1章 “傍流”が生んだ画期的発明
第2章 技術を止めるな!
第3章 3つの幸運
第4章 疑いから確信へ
第5章 次なる一手
第6章 書く、を支える

著者等紹介

滝田誠一郎[タキタセイイチロウ]
1955年、東京生まれ。青山学院大学を卒業後、編集プロダクション勤務を経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家に。人事・労務関係に詳しい一方で、ヒューマンドキュメントも得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

226
パイロットの大ヒット商品フリクションボールの開発秘話からパイロットの歴史を取り上げた一冊。やはりできる会社と言うのは企業文化が違ってくるもんなんだろなと思った。2015/04/26

きつねこ

41
毎日、大愛用しているフリクションボール。インク開発のスタートは1970年!!途中、お湯を入れると模様が変わるマグなんかに化けながら超ヒット商品になった。2006年の実演販売のあたりはトリハダがたちましたよ。私もこんな商品と出会ってみたい〜!シリーズ新商品の開発もワクワク。 ノック式なんてなんでもなくつくれそうだけど、素人考えでした。厳し優し楽し遊び心あるパイロットの社風にも引かれました。しかしフリクション、毎週のように替え芯を買いにいってるんですが。これ読んでインキ減り過ぎの理由もわかり納得しました。2015/06/26

はづきち

14
私も愛用しているフリクションボールの開発物語。地道な努力を重ねて作り上げていったんだなぁとよくわかりました。少しびっくりしたのは、フリクションインキを発明してもすぐさまペンに使われたのではなく、おもちゃや書類などに使われたということ。何かを閃くためには傍流をたどって、セレンディピティを得なければならないのですね。2015/07/31

スリーピージーン

14
いつも便利に使っている文具の話なので興味を持って読んだ。私たちはとても高度な技術で作られたものを何気なく使っているのだ。インクのしくみはとてもわかり易く説明されていて面白かった。パイロットもセーラーもペン会社は船乗りの製図のための筆記具の研究から始まったとは。周りに知ったかぶりしたくなる内容満載です。2015/05/27

C-biscuit

12
図書館で借りる。やっと借りることができた。この本は大人気のフリクションボールペンの30年にわたる開発物語である。この本を読む前は、消せるボールペンを作るのに30年は長すぎだろうとも思っていたが、そもそもメタモカラーと呼ばれる熱で色が変わる仕組みを開発したところからであったようである。その後、色々なセレンディピティな出来事からフリクションボールペンになるのだが、一番の収穫は、ペンの後ろについている消しゴムが、キャップを外さないと使えなく、なぜ、この位置なのだろうかと感じていた。その疑問が解けたことである。2016/09/27

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