小学館新書<br> 新史論/書き替えられた古代史〈4〉天智と天武 日本書紀の真相

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小学館新書
新史論/書き替えられた古代史〈4〉天智と天武 日本書紀の真相

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251889
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本書紀が隠した真実がいよいよ明らかに!

645年、乙巳の変。天皇家簒奪を狙った逆臣・蘇我入鹿が誅殺され、改革の障害が取り除かれたことで大化の改新がなった。最大の功労者は、後の天智天皇、中大兄皇子と、藤原氏の祖、中臣鎌足である――。正史『日本書紀』はそう伝え、学校の教科書でもそう習う。しかし、はたしてそれは真実なのだろうか。『日本書紀』にはいくつもの嘘が見え隠れするのだ。蘇我氏は本当に悪党だったのか。乙巳の変後、中大兄皇子はなぜ無謀な百済救援の出兵を強行したのか。大海人皇子(天武天皇)はなぜ壬申の乱に圧勝したのか。おしどり夫婦といわれている天武天皇と持統天皇の真の関係とは。そして、一躍歴史の表舞台に躍り出て『日本書紀』編纂の中心人物となった藤原氏とはいったい何者だったのか。『日本書紀』の企みに気づき、その記述を疑えば、善と悪、兄と弟、夫と妻の本当の姿が見えてくる。歴史が大きく動いた『日本書紀』編纂直前の7世紀。「正史」が隠したかったものはそこにある。本当は何が起こっていたのか。葬り去られたこと、書き替えられたこととは何なのか。古代史改竄の真相を、著者がいよいよ明らかにする。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者は若い頃、仏像が大好きで大和路をさんざん訪ね回ったそうです。そのとき、蘇我入鹿の首塚や、蘇我馬子の墓と考えられている飛鳥の石舞台古墳に、いつ行っても野の花が手向けてあるのを見て、蘇我入鹿や蘇我氏は、本当に教科書が伝えるような悪人だったのだろうか、と思い始めたといいます。正史として書き残された『日本書記』は時の権力者によって改竄され、一方で、素朴な民間伝承が千数百年もの間、事実を伝えてきたのではないか。そして、それが歴史の真実を解き明かすきっかけになっていく……古代史への興味は尽きません。



関 裕二[セキ ユウジ]
著・文・その他

内容説明

第4巻では、いよいよ正史『日本書紀』が古代史から消し去ったこと、そしてその理由を暴く。蘇我入鹿は本当に大悪人で、入鹿を討った中大兄皇子(天智天皇)と、中臣鎌足は真の英雄だったのか。乙巳の変後、中大兄皇子はなぜ無謀な百済救援の出兵を強化したのか。大海人皇子(天武天皇)はなぜ壬申の乱に大勝できたのか。そして、おしどり夫婦といわれている天武と持統天皇の本当の関係とは…。『日本書紀』の企みに気づき、その記述を緻密に検証することで、隠され歪められてきた古代史の真相を解き明かす。

目次

第1章 乙巳の変と百済出兵(手向けられ続ける野の花;入鹿神社の意地 ほか)
第2章 天智天皇と天武天皇(天智と天武は不思議な関係;中臣鎌足は百済王子? ほか)
第3章 壬申の乱の謎(大海人皇子が壬申の乱を制した原因は天智天皇の不人気;誰も望んでいなかった近江遷都 ほか)
第4章 天武天皇と持統天皇(天武天皇は神になったのか?;改革事業が本格的に始動したのは天武朝から ほか)
第5章 伊勢神宮と藤原不比等(なぜ藤原不比等は藤原千年の基礎を築けたのか;律令と天皇 ほか)

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に関心を抱いて奈良に通いつめ、独学で日本古代史の研究を始める。91年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(晋遊舎新書)でデビュー。以後、大胆な推理と緻密な分析で、ユニークな視点から古代史を読み解き、意欲的に執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ミム

5
当シリーズの最後(?)だと思います。関さん得意の時代です。今までの本と同じ主張ですが、読んでいて改めて聖徳太子のなぞが深まりました。2016/01/07

ランラン

4
1300年にわたり現在脈々と受け継がれている日本の統治機構(官僚機構)は藤原不比等によって作られたと考えるとその偉大さに感嘆するばかりです。ただそれは蘇我氏が作ったものであり、ある意味横取りしたと思われる。2016/04/03

みほ

1
教科書とは全く違う古代史。勝者の編纂した「日本書紀」に隠された真実を暴く!乙巳の変から持統朝まで。大胆な見解は著者の今までの説と変わるものではないが分かりやすくまとめてあって読みやすい。実際、現実がどうだったのかなんて本当のところ真相は解りようがないけれどたくさんの史料から考察することのおもしろさを感じました。2015/09/16

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