小学館101新書<br> 命ひとつ―よく生きるヒント

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小学館101新書
命ひとつ―よく生きるヒント

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251735
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ただ生きるのでなく、「よく生きる」

哲学者、仏教思想家、そして毎日俳壇選者の俳人として活躍する著者が、哲学、仏教、俳句それぞれの視点から「生きることの意味」や「命とは何か」について読者に問いかける一冊。
過去10年以上、日本では自殺者が年間3万人前後を記録しているが、私たちがこの宇宙の中で「生きている」ということそのものが、決して当たり前ではなく、途方もない不思議な謎であることに気づいてほしい、と著者は強調する。そして、松尾芭蕉や正岡子規の生き方と俳句、浄土真宗で「南無阿弥陀仏」という仏の名号を称えることの意味、古今の哲学者の死生観などを語りながら、「何のために私はこの人生という不思議なところに来たのか」をもう一度考えることの大切さを訴える。
悩める人、失意の人にただ「頑張れ」と背中を押すのではなく、人間存在の根源から生きることの大切さを一緒に考えていく本書は、人生をただ生きるのでなく「よく生きる」ための新鮮なヒントに満ちている。


【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、人生を楽しく過ごすためのハウツー本ではありません。宇宙という大きなひとつの命の中の一員としてよりよく生きることの大切さを、もう一度深く考えていただく一冊です。同時に、哲学、仏教、俳句それぞれの分野で活躍する著者ならではの、古今東西の幅広い知識が凝縮された読み応えのある内容です。

内容説明

哲学者、俳人、仏教思想家である著者が、それぞれの視点から「生きることの意味」や「命とはなにか」について問いかける。松尾芭蕉や正岡子規の生き方と俳句、浄土真宗で「南無阿弥陀仏」という仏の名号を称えることの意味、古今の哲学者の死生観などを通じて、「何のために私はこの人生という不思議なところにきたのか」を考える。本書は、人生をただ生きるのでなく「よく生きる」ための新鮮なヒントに満ちている。

目次

第1章 季節のコスモロジー(『おくの細道』におけるコスモロジー;一瞬に現れる永遠 ほか)
第2章 詩における言葉(言葉は宇宙から与えられた不思議な宝物;言葉の秘密を知る詩人 ほか)
第3章 言葉と人間(言葉は人間存在の根本条件;近すぎてわからない言葉の存在 ほか)
第4章 何のために私はこの人生へ来たのか(生かされている命を生きる;なぜ命は大切なのか ほか)
第5章 宇宙の季節に生きて(人間の根源は「生きたい」という願望;正岡子規と宗教 ほか)

著者等紹介

大峯あきら[オオミネアキラ]
本名は顯(あきら)。1929年奈良県生まれ。59年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。71~72年文部省在外研究員としてハイデルベルク大学留学。大阪大学教授、龍谷大学教授、浄土真宗教学研究所長などを経て、大阪大学名誉教授。俳人。毎日俳壇選者。2003年、句集『宇宙塵』で第42回俳人協会賞受賞。2011年、句集『群生海』で第52回毎日芸術賞、第26回詩歌文学館賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほじゅどー

11
★★★★松尾芭蕉の「奥の細道」は自然と人生を貫く季節のコスモロジー(宇宙論)。「存在が光芒を放つ瞬間を言葉にせよ」と一瞬に現れる永遠を俳句にした。俳句の源泉は人間を包んだ天地間にあるあらゆるものの移り変わり(乾坤の変)にある。花の咲き散り、鳥の去来、出会いと別れ、人の生き死にはすべて乾坤の変。浄土真宗は「南無阿弥陀」の名号によってのみ救われるという教え。人間を救うものは物質や観念でなく言葉である。人間の身体は死によってこの世から消えるが心や魂は残る。人は自分の所有物でない大きな命によって生かされている。 2018/05/15

makurasi

2
命について考えたいため、図書館で借りました。詩人、俳句の奥深さが書いてあり、哲学と宗教が絡んでいました。「私は何故生きるのか」という問いは誰しも持っているもので、大きなテーマです。私は「今」を記録するために生きているのだと思い出しました。また日記を始めたいと思います。2017/10/27

按摩沙弥

2
平成の西方指南書。 西方極楽浄土が、俳人、哲学者、宗教家の三足の草鞋を履いた著者により言葉の階層を経て、現前する。 文化人類学や言語学的な視座を超越した、言葉のコスモロジーに魅了された読者は、いのちのいのちである、神仏が言葉として顕現されている事を確信する。 必死存在としての魂の救済を欣求する全ての人に、推薦する。2016/10/14

乱読家 護る会支持!

2
時の流れの中に生きる我々。その流れの中で感じた事を「言葉」にとどめおく事ができる我々。願わくは、死の直前に、苦しみを楽しみに、自然に還ることを喜び、そして自分の「命」の意味を味わい、、、そして、その瞬間を「言葉」にとどめておきたい。2016/04/03

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