内容説明
伝道者ファルコナーの迫害により、故なき制裁で重傷を負った父。ただ耐え忍ぶ母。二人を残しビリーは旅立つ。だが、邪悪なる影はいたるところに潜む。さらに、教団を継いだウェインはビリーを悪魔の化身と信じ、彼の命を狙う。だが、二人は知らぬまま、互いに運命の糸を手繰り寄せていた…。善と悪の対決を少年の成長に託して描く幻の傑作ダーク・ファンタジイ、感動の終幕へ。
著者等紹介
山田和子[ヤマダカズコ]
1951年北九州市生まれ。慶応義塾大学文学部中退
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感想・レビュー
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Ribes triste
17
少年は青年へと成長する。後半からの「えぇ〜!?」と叫びたくなるような怒涛の展開に、飲み込まれる。ホラーだけれど、人間の成長物語でもある。救いのあるエンディングのおかげで、読後感は爽やか?です。2021/05/15
かんとり
6
少年から青年に成長し、死者の魂を鎮めるという、特殊な能力を持った苦悩は続く。 出生の秘密も明らかになり、光と闇の戦いを二人の少年の成長に合わせ、物語はすすむ。 ホラーなのに何故か爽やかな空気感がある、不思議な物語。2017/11/22
なつみかん
5
前半で怖さを感じた無知と偏見という〝敵〟にどう立ち向かうのか?といった期待はあっさりと分かりやすい(敵)モノに変わってしまったのだけれどこの情感溢れる感じがマキャモンの好さなんだね〜2017/07/17
tora
5
まあまあ面白かったです。 よくも悪くもアメリカンなストーリーを楽しみたい時向け。2014/05/05
ろびん
3
この大団円は流石に素直に喜べないですね……。2018/09/25