出版社内容情報
果たして良い体罰、悪い体罰はあるのか?
「伏見工時代、山口先生に1回だけビンタされた。そのお陰で道を間違えずに済んで、今がある、本当に感謝している」―元ラグビー日本代表で2012年7月、私立中・高校の校長に就任した大八木氏はこう語る
大八木氏はラグビー強豪校・伏見工で山口先生の薫陶を得、同志社に進み同大3連覇の中心メンバーに、そして神戸製鋼で7連覇も達成した。山口先生の影響もあり、2007年、高知中央高校のラグビー部GMに就任し、ラグビー無名高の落ちこぼれを花園へ導いた。
桜宮高校での自殺事件が発端になり、体罰問題で教育現場の混乱が続いている。大八木氏は今回懲戒免職になったバスケ部顧問を個人的に知っていた。その顧問は山口先生の娘婿で、紹介されていたのだ。そうした難しい立場にも関わらず、今回、教育と体罰について熱く語る。
「子どもとどれだけの時間をともにできるか、一緒に汗を流せるか、“命をともにする”―これが教育の基本でしょ!。尊敬されない教師、文句ばかりの親、曖昧な国の方針、これでは体罰はなくならん!しかし、たった一人の教師との出会いで生徒の人生が変わることもあるんや」
【編集担当からのおすすめ情報】
大八木氏のラグビー人生、指導者人生は2章以降に語られます。それがあって初めて大八木氏が語る教育や体罰への思いが際立ってきます。ですから、2章からお読みになっても面白いかもしれません。
内容説明
尊敬されない教師、文句ばかりの親、曖昧な文科省の方針。これじゃ体罰はなくならんぞ。あの大八木氏が校長になるまでに、汗と涙でしぼり出した教育論。
目次
第1章 スポーツ新興国ニッポンの体罰問題(相次いだ体罰の告発;うまくいけば美談、失敗すれば恨み ほか)
第2章 楕円球と出逢い、ラグビーと歩む(人生を変えた恩師との出逢い;親父の背中が大きく見えた日 ほか)
第3章 楕円形のボールの教え(大学と高校の部活の違い;チョンボを褒める指導者の力量 ほか)
第4章 “落ちこぼれ”の再生(落ちこぼれのためのラグビー部創設;退学寸前の生徒をかき集める ほか)
第5章 新しいチャレンジ(負けの屈辱はバネになり、勝ちは負けの要素を生む;芦屋学園での新プロジェクト ほか)
著者等紹介
大八木淳史[オオヤギアツシ]
1961年京都市生まれ。伏見工業高校で山口良治監督に師事。同志社大学へ進学し史上初めての大学選手権3連覇に貢献する。神戸製鋼入社。日本選手権7連覇の中心メンバーとして活躍し、日本代表としてキャップ数30を誇る。その後、同志社大学大学院修士課程修了。2007年4月より高知中央高等学校ラグビー部GMに就任。2012年1月芦屋大学特任教授、7月1日、芦屋学園中学校、高等学校校長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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