出版社内容情報
絶対失敗しない「家づくり」の新常識!
今の日本の家は「家づくりの大事な基本」が忘れられている。価格と効率を追い求めるあまり、一番大切な「住む人の健康」がないがしろにされ、わずか30年足らずで建て替えられ、個性のない画一的なデザインの家が街並みを壊している。
住む人が健康に暮らせる自然素材を使った「呼吸する家」、次世代の人々が住み継ぎたくなるような「愛着の持てる家」、時間が経つほど味わい深く変わる「シンプルだけど美しい家」。
震災を経た今だからこそ、どうせ建てるなら、そんな「本物の家」をつくりたい。どこに依頼するのがいいのか? 家の構造と素材は何を選ぶべきか? 暮らしやすいデザインのアイデアなど、「本物の家」を建てるノウハウをわかりやすく解説。
今までの常識を根底から見直した家づくりの新バイブル!
【編集担当からのおすすめ情報】
家は「選ぶ」ものではなく「つくりあげる」ものです。「なぜ日本の家は短命なのか?」「ローコスト住宅や建売住宅の何が問題なのか?」をわかりやすく解説するとともに、ならばどんな家を建てるのがよいのか、その素材から構造、デザインまで、具体的に実用プランを紹介します。健康に暮らせて、長持ちする「本物の家」を建てるヒントが満載。家づくりの新しい教科書です。
まえがき
第1章 日本の家づくりの現状
・住宅は「工業製品」であってはならない
・シックハウス症候群の問題
・日本の家はなぜ短命なのか
・「本物の家」の条件は、「健康」「長持ち」「いいデザイン」
・日本の家の寿命は、イギリスの3分の1
・ローコスト住宅が安いとは限らない
・プレハブ住宅が、日本の家を“使い捨て”にした
・クローズド工法の家は制約だらけ
・工事にかける費用は総額の約半分
・正しい工程を無視した家づくり
・ローコスト化によって激増する手抜き工事
・安価で呼吸しない断熱材が家を短命にする
・美しい街並みが消えた
第2章 「本物の家」の三つの条件
●条件その1・健康に暮らせる家
・シックハウスにならない家づくり
・自然素材にもアレルギー物質が
・基準を守れば安心というわけではない
・アレルギー物質を含むヒバは外装に使う
・石灰の壁材が室内を浄化する
・健康に暮らせる家は湿度50%
・断熱材「セルロースファイバー」で調湿
●条件その2・メンテナンスを繰り返しながら長く住める
・何世代も住みつがれるヨーロッパの家
・時間が経つほど味わい深くなるのが本物の家
・長持ちする家は木材で建てる
・タイルよりも石を使う
・リフォームで新建材を自然素材に
・マンションも自然素材でリフォームできる
・中古マンションを買って個性ある住まいに
・リノベーションのすすめ
●条件その3・後世の人が住みたくなるデザイン
・次世代にも通用するデザイン
・シンプルとはどういうことか
・デザインは平面ではなく立体で考える
・住み心地の良さは空気感から生まれる
第3章 「本物の家」の建て方
●ステップ1 依頼先を決める
・「どこ」に頼むか
・理想的な依頼先とは
・「だれ」に頼むか
・設計者とのつき合い方
●ステップ2 構造と素材を決める
・だから木材を使う、これだけの理由(仮)
・木造VS鉄筋コンクリート造VS鉄骨造
・どの工法を選ぶか
・木材の弱さを補うエンジニアリングウッド木造の家をきわめる
・耐震性から見る木造の強さ
・木造の弱点は克服できる
・結露対策と断熱材
●ステップ3 暮らしやすい空間をデザインする
§1 健康に暮らすためのデザイン
・ロハスなライフスタイルを
・風通しよくする窓の付け方
・トップライトの採光・通風効果
・床暖房より「壁暖房」
・吹き抜けで風通しのよいダイナミックな空間を
§2 広々とした空間をつくりだすデザイン
・長方形よりコストが安い正方形の家
・北向きの土地でも明るい家は建てられる
・続き部屋になるウッドデッキのテラス
・建具を減らせば、リフォームもしやすい
・間仕切りの上部カットで空間を広く
・浴室の間仕切りに透明ガラス
・クローゼットは天井を高くする
・増え続ける本を床下にしまう
・スキップフロアで隠れた空間を活用
・トイレ収納のアイデア
§3 空間と細部にこだわったデザイン
・照明で空間を演出する
・障子で柔らかい明かりを
・キッチンはインテリアの重要なアイテム
・掘り炬燵を家族団欒のテーブルに
・絵や花とともに暮らす
・巾木もシンプルに
・ヒノキは年輪のない木を使う
・階段はドラマチックな空間
・外から窓を見直す
・基礎のコンクリート部分もデザインする
・カースペースをもっと有効活用
・アプローチから玄関は住いの顔
おわりに
感想・レビュー
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ryoⅠ
Kentaro