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小学館101新書
高機能自閉症児を育てる―息子・Tの自立を育てた20年の記録

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098250790
  • NDC分類 916
  • Cコード C0295

出版社内容情報

自閉症の息子を母は精魂こめて支え続けた。よき師、よき理解者、よき支援者に出会い、T君は自閉症を持ちながら彼らしく育っていった。現在、京都大学大学院後期課程在学中。前例のない20年の取り組みを紹介する。

内容説明

「3歳になっても話せるようにはなりません」と言われた自閉症の息子を母は精魂こめて支え続けた。よき師、よき理解者、よき支援者に出会い、T君は自閉症をもちながら彼らしく育っていった。現在、京都大学大学院前期課程在籍。前例のない20年間の取り組みを紹介する。

目次

第1章 自閉症と診断されるまで(Tの誕生;3か月健診は順調 ほか)
第2章 幼稚園時代(幼稚園を探す;最後に出会った幼稚園 ほか)
第3章 小学校時代(就学問題;枚方市で通常学級に入学 ほか)
第4章 中学校での支援とアルクラブ活動(中学校生活を支援する;いじめにつながる執拗なからかい ほか)
第5章 義務教育後の進路(洛南高校で;保護者からのクレーム ほか)

著者等紹介

高橋和子[タカハシカズコ]
1958年大阪府生まれ。金沢大学子どものこころの発達研究センター特任助教。コミュニケーション支援方法の開発と普及部門で研究に携わる。言語聴覚士、臨床発達心理士SV、特別支援教育士SVの資格を持つ。97年に立ち上げた「アルクラブ」(日本自閉症協会大阪府支部・高機能部・高機能クラブ)統括ディレクターを務める。母親としての立場から、現在の福祉・教育のシステムでは援助対象になりにくい高機能自閉症児・者の援助を可能にするための活動にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てっしー

8
高機能自閉症を持って生まれた子どもの母の、貴重な記録。個別の体験談に留まらず同じ子どもを持つ親に対しての助言や提案に満ちていて汎用性が高く、親にとっては励みになるだろうし、教育・福祉関係者には参考となるだろう。地方公共団体や学校毎にこれだけ対応や支援体制が違うのは問題だと思うが、自閉症への研究や理解が進んだ今は少しは解消されたのだろうか。蛇足だが、帯の京都大学大学院云々は実に余計。これだけ素晴らしい記録を軽薄な成功物語と勘違いさせる怖れがあるし、同様の子を持つ親に変な重圧を与え読者層を狭めないだろうか。2013/07/20

あれぐり

4
仕事上で職場でお借りした本でしたが、子育てで身につまされる部分が多く、興味深く読めました!読み物ですと、母が身に降りかかる困難にどんな感情を持ったかという部分に記述がさかれますが、情緒的な情報が可能な限り排除してあるのが研究としての著書だと感じました!子どもが支援を必要とする時、しかもフォーマットが出来ておらず、自分で作っていかなくてはならないような場合、読んでおくと非常に有用だなと思いました。2013/08/10

ひろか

3
障害のある子の親からその障害に関する専門家になった方。親としてどう取り組んでいくかモデルになる2010/08/11

ヒグフミ

3
『週刊ブックレビュー』で紹介されていて気になったので手にとったが、すごく良かった。著者が母であり研究者でもある方なので、内容が具体的で貴重な見地だと思う。周囲に理解されにくく、トラブルになっても感情的にならず建設的な話し合いで解決されたり、社会の一員として生きて行くための根気強い努力と、理解に胸を打たれた。自閉症を知るのにも良いし、子育ての本としても、人生の本としても読者が得るものがある。2010/07/13

ぼっこれあんにゃ

2
〇がんばっているひとがいるものだ。この本は優れた育児、教育の本である。障害児でなくとも、子を持つ親としていろいろ考えさせられる部分が多い。特に著者が子供の将来、進路を考えているころの判断や考え方などはすごく共感できた。子育てに生かせるヒントが満載である。2011/01/21

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