出版社内容情報
チェアウォーカーという言葉は著者の松上さんの造語で「車椅子で歩く人」の意味。健常者と車椅子生活者、妻と母、両方の視点を持つからこそ見えた「本当のバリアフリー社会の姿」を鮮やかに描き切った入魂のエッセイ。
内容説明
20代半ばに思いがけずチェアウォーカーとしての旅をはじめたが険しくて前に進めないと思っていたのは最初だけ。恐れずに少しずつ歩いていくと、道は平坦ではないにしろ、いや実際、起伏に富んではいたが、とても楽しいものだった。チェアウォーカーとしての旅は、小さきもの弱きものに優しさを向けることや、今、一瞬の大切さを知ること、まわりの人々への感謝の気持ちなどを教えてくれた。足で大地を踏みしめなくても、どんな歩みであっても人生は、生きるに値するものだと教えてくれた。
目次
はじめに―いちばんぴたりとくる言葉
第1章 チェアウォーカーの気持ち
第2章 チェアウォークのはじまり
第3章 毎日を楽しもう
第4章 チェアウォーカーの願い
第5章 未来に渡すバトン
おわりに―ささやかでも輝く旅路に
著者等紹介
松上京子[マツウエキョウコ]
和歌山県田辺市生まれ。25歳のときのオートバイ事故で車椅子生活となるが、持ち前のがんばり精神でオレゴン大学留学、カナダ・ユーコン川のカヌー下りなどを実現。34歳で結婚、現在は11歳と9歳の2児の母親として奮闘の日々。月刊誌エデューで「さよちゃんのママの子育て日記」を連載中。講演で各地を飛びまわりつつ、岡山理科大学非常勤講師もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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