内容説明
食の安全や食生活が見直される今、典座料理が注目されている。そもそも典座とは、禅宗の寺院で修行僧への食事、仏や祖師への供膳などをつかさどる役職。料理も「徳を積む」ための重要な修行の一つとされ、その知識と技術は七百年間、継承され、発展してきた。本書では仏教における食の知恵を解説するとともに、誰でも簡単に作れる現代人のための典座レシピを公開。食材に関するエピソードを交えながら、心と体に効く食の話を数多く紹介する。禅宗が極めた食事療法の秘密とは。
目次
第1章 「知過必改」―あなたは、心と体が健康になる食事をしていますか?
第2章 「歩歩是道場」―典座とは、“食”の知恵を学ぶ禅の修行者
第3章 「看脚下」―“食”について、お釈迦さまはこう考えた
第4章 「随処作主」―禅の修行生活で体得した料理の心
第5章 「細嚼難飢」―住職となって新たに学んだ料理の心
第6章 「誰家無明月清風」―誰でも簡単につくれる、心と体が健康になる料理
著者等紹介
山崎紹耕[ヤマサキジョウコウ]
1961年生まれ。広島市出身。花園大学文学部仏教学科卒業後、歴史ある福岡の臨済宗・崇福寺修行道場に入門。「殿司」「典座」等の役職を務めるとともに禅宗の経典や法儀を修学。現代は京都にある臨済宗・徳寿院の住職を務めるかたわら、嵐山にある天龍寺内の塔頭をはじめ他の臨済宗寺院の法要や行事に参加し、「典座」として多数の調理実践を有する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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