内容説明
くじ引きで選ばれた国民が、殺人や現住建造物放火など死刑判決の可能性もある重大刑事事件の裁判に参加する裁判員制度。その実施時期が間近に迫った今、次々と見えてきた「不都合な真実」。凄惨な遺体損壊写真は娘の心に深い傷を残し、夫婦間にも一生の秘密を持つことを国家が強要する。刑事司法が家庭に入り込んでくることの真実の姿と裁判員法の重大な憲法違反の数々を、家族問題の専門家と元東京高裁裁判長が、あますところなく暴く。元裁判長による「模擬・裁判員法違憲決定」も全文掲載。
目次
第1部 市民が抱える不安(裁判員制度は家族の問題;裁判官のようにふるまえるのか;3日間も仕事を休めないのではないか;日本人は人を裁くことが苦手ではないか ほか)
第2部 法律家が指摘する問題点(こんな制度が、なぜできたのか;裁判所に呼び出されても無視していいのか;だれでも裁判官の役目が務まるのか;裁判員制度は裁判を速くするのか ほか)
第3部 模擬・裁判員法違憲決定
資料 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律
著者等紹介
池内ひろ美[イケウチヒロミ]
1961年(昭和36年)岡山県生まれ。1995年(平成7年)前向きな離婚の経緯を綴った「リストラ離婚」を執筆。同書がベストセラーになったのをきっかけに、1996年(平成8年)「東京家族ラボ」を設立。夫婦・家族問題のカウンセリングを行なう。「裁判員制度はいらない!大運動」呼びかけ人
大久保太郎[オオクボタロウ]
1928年(昭和3年)兵庫県生まれ。東京大学法学部卒。1956年(昭和31年)裁判官任官。最高裁調査官、東京地裁判事、同部総括判事、那覇家裁、那覇地裁、長野地裁兼家裁各所長、東京高裁部総括判事を歴任し、1990年(平成2年)退官。「裁判員法の廃止を求める会」代表代行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
ラスコリ
Humbaba
Naota_t
お魚くわえたザサエさん