出版社内容情報
誰にも書けない「深海生物観察記」
著者の石垣幸二さんは、世界にも類のない深海水族館『沼津港深海水族館』の館長であり、一方で、世界中の水族館や研究施設からの依頼で希少な海洋生物を納入している“海の手配師”としても活躍しています。自分で捕獲し、飼育・観察し、水族館での展示の工夫まで考えているのです。本書では、その石垣さんが実際に捕獲し、観察しているからこそ判った深海生物の不思議な生態や、飼育・展示の苦労話などを余すところなく語り尽くします。深海生物のカラー写真もたくさん掲載しました。
一方、“海の手配師”としての仕事もエピソードにあふれています。漁の際に船を出してくれる漁師さんたちとの付き合い方、世界一のサプライヤー(生体供給業者)を目指すきっかけになった人との出会い、採算を度外視してでも誠実に仕事をして信頼を得る、捕ることよりも実は搬送のほうが難しい……深海ビジネスを初めて成功させた男といわれる石垣さんの仕事への真摯な取り組み方は、ビジネス書としても一読の価値があります。
【編集担当からのおすすめ情報】
ダイオウイカの生態がテレビで放映されてから、深海生物に興味を持つ人が急に増えました。著者の石垣さんにも、テレビ・新聞・雑誌などからの取材依頼が殺到しています。石垣さんは、忙しい仕事をやりくりして、できる限り対応しているそうです。それは、「深海生物のことをもっと多くの人に知ってもらいたい、深海生物を好きになってほしい」という熱意からです。この本は、そんな石垣さんの深海生物への愛情が伝わってくる一冊です。
内容説明
海の95%を占める深海の世界―。そこには、私たちの常識が遠く及ばない生物が棲む。本書では、沼津港深海水族館の館長である石垣幸二氏が、自ら船に乗って捕獲し、自ら飼育しているからこそわかる、深海生物たちの生態や進化の謎に迫る。また、豊富なカラー写真で、その特異な姿形に理由があることもわかりやすく解説。さらに、著者の“海の手配師”(海洋生体供給業者)としての仕事についても詳しく触れ、深海ビジネスを初めて成功させた男の奮闘ぶりを活写する。
目次
第1章 知れば知るほどおもしろい深海生物の魅力(深海の不思議;深海生物の不思議;深海生物の捕獲と飼育)
第2章 「海の手配師」は忙しい(消せない海への思い;人生を決めた一言;深海水族館への道;これからの深海水族館)
第3章 読む深海生物図鑑(アカチョウチンクラゲ;アカムツ;イガグリガニ;オニキンメ;キュウリエソ;クロカムリクラゲ;サギフエ;シギウナギ ほか)
著者等紹介
石垣幸二[イシガキコウジ]
1967年、静岡県下田市生まれ。日本大学国際関係学部卒業後、一般企業で営業マンとして活躍するも、少年時代に親しんだ海への想いを捨てきれず、潜水士として水産会社に転職。2000年に海洋生物の生体供給会社「ブルーコーナー」を設立。“海の手配師”として世界各国の水族館、博物館、大学に海洋生物を納入している。2011年、「沼津港深海水族館」の館長に就任。深海生物の魅力を多くの人に知ってもらうため、メディアにも多数出演し、広報活動に励んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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