小学館101ビジュアル新書<br> 深海生物 捕った、育てた、判った!―“世界唯一の深海水族館”館長が初めて明かす

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小学館101ビジュアル新書
深海生物 捕った、育てた、判った!―“世界唯一の深海水族館”館長が初めて明かす

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098230310
  • NDC分類 481.74
  • Cコード C0245

出版社内容情報

誰にも書けない「深海生物観察記」

著者の石垣幸二さんは、世界にも類のない深海水族館『沼津港深海水族館』の館長であり、一方で、世界中の水族館や研究施設からの依頼で希少な海洋生物を納入している“海の手配師”としても活躍しています。自分で捕獲し、飼育・観察し、水族館での展示の工夫まで考えているのです。本書では、その石垣さんが実際に捕獲し、観察しているからこそ判った深海生物の不思議な生態や、飼育・展示の苦労話などを余すところなく語り尽くします。深海生物のカラー写真もたくさん掲載しました。
一方、“海の手配師”としての仕事もエピソードにあふれています。漁の際に船を出してくれる漁師さんたちとの付き合い方、世界一のサプライヤー(生体供給業者)を目指すきっかけになった人との出会い、採算を度外視してでも誠実に仕事をして信頼を得る、捕ることよりも実は搬送のほうが難しい……深海ビジネスを初めて成功させた男といわれる石垣さんの仕事への真摯な取り組み方は、ビジネス書としても一読の価値があります。


【編集担当からのおすすめ情報】
ダイオウイカの生態がテレビで放映されてから、深海生物に興味を持つ人が急に増えました。著者の石垣さんにも、テレビ・新聞・雑誌などからの取材依頼が殺到しています。石垣さんは、忙しい仕事をやりくりして、できる限り対応しているそうです。それは、「深海生物のことをもっと多くの人に知ってもらいたい、深海生物を好きになってほしい」という熱意からです。この本は、そんな石垣さんの深海生物への愛情が伝わってくる一冊です。

内容説明

海の95%を占める深海の世界―。そこには、私たちの常識が遠く及ばない生物が棲む。本書では、沼津港深海水族館の館長である石垣幸二氏が、自ら船に乗って捕獲し、自ら飼育しているからこそわかる、深海生物たちの生態や進化の謎に迫る。また、豊富なカラー写真で、その特異な姿形に理由があることもわかりやすく解説。さらに、著者の“海の手配師”(海洋生体供給業者)としての仕事についても詳しく触れ、深海ビジネスを初めて成功させた男の奮闘ぶりを活写する。

目次

第1章 知れば知るほどおもしろい深海生物の魅力(深海の不思議;深海生物の不思議;深海生物の捕獲と飼育)
第2章 「海の手配師」は忙しい(消せない海への思い;人生を決めた一言;深海水族館への道;これからの深海水族館)
第3章 読む深海生物図鑑(アカチョウチンクラゲ;アカムツ;イガグリガニ;オニキンメ;キュウリエソ;クロカムリクラゲ;サギフエ;シギウナギ ほか)

著者等紹介

石垣幸二[イシガキコウジ]
1967年、静岡県下田市生まれ。日本大学国際関係学部卒業後、一般企業で営業マンとして活躍するも、少年時代に親しんだ海への想いを捨てきれず、潜水士として水産会社に転職。2000年に海洋生物の生体供給会社「ブルーコーナー」を設立。“海の手配師”として世界各国の水族館、博物館、大学に海洋生物を納入している。2011年、「沼津港深海水族館」の館長に就任。深海生物の魅力を多くの人に知ってもらうため、メディアにも多数出演し、広報活動に励んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

42
著書は海の生物が好きで、様々な仕事を経て沼津深海水族館の館長になった。どうすればマニアでない人に興味を持ってもらえるか、ゼロベースから考えているという。生物と触れ合う現場でのエピソードが楽しい。深海生物であっても写真の美しさは重要だ。サギフエのシャープなフォルム、生きているチョウチンアンコウの表情、オキナワクルマダイの鮮やかな赤色。生き物の図鑑を読み耽っていた子供の頃を思い出す。深海は光がなく低温で、猛烈な水圧がかかるけど環境変化は少ない。地上と大きく違うから進化の凄さがよく分かる。沼津に見に行きたい2019/12/28

アーちゃん

28
図書館本→購入。沼津港深海水族館の館長である著者が書いた、3章構成のカラー写真つき新書です。私はもともと深海生物ものが大好きなのですが、何より写真のメンダコに惹かれ、中の写真に惹かれて結局購入しました。下田出身の著者が撮影する深海生物は愛情が溢れていてサメだろうがナマコだろうが全部可愛らしい。また文章も非常にわかりやすく、慣れない深海生物の失敗談やさかなクンとの出会いなどとても楽しく読みました。実はまだ行った事のない水族館なのですが、是非一度訪れたいと思います。2017/11/20

nbhd

22
…なかでもオドロキだったのは、チョウチンアンコウのオスだ。オスの大きさはメスのおよそ20分の1、精子を放出したあとでメスのからだに引っ付いたまま、そのままメスに同化してしまうのだという。カマキリより、すげぇ。2015/06/09

呉もよこ

12
前半は、図鑑のような深海生物の解説。 後半は、著者が「沼津港深海水族館」館長になるまでのエッセイ。 「わからない」という事がこんなにも人を引きつけ、魅力的なんだという事を改めて感じた。 後半のエセイでは「好き」と「ビジネス」の狭間にたつ館長の心情、そして好きを貫き、損得を抜いてやりとげた先に生まれた人脈・ビジネスとしての成功は、ただただ凄いと心が沸き立つ。ただ、巻き込まれる家族は、たまったもんじゃないかも知れない。現にお年玉取られてるし(笑)2017/08/27

文章で飯を食う

11
深海を初めてビジネスにした人だそうだ。最近の深海ブームの一翼をになっている。言っちゃ悪いが、まだまだ山師みたいな物なのかな。捕るのも大変、生かすのも大変。金儲けだけでなく、同じ考えの仲間を大切にする。あんまり、ビジネスライクじゃないところもおもしろい。2015/06/20

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