小学館101ビジュアル新書<br> 名画に隠された「二重の謎」―印象派が「事件」だった時代

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小学館101ビジュアル新書
名画に隠された「二重の謎」―印象派が「事件」だった時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098230235
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0271

出版社内容情報

推理小説仕立てで解き明かす「名画の謎」

「見ることの専門家」である「わたし」が美術館でみつけた、名画に残された「事件」の痕跡。長い間ずっと観客の目の前にありながらこれまで誰も気づかず、見逃されてきたその小さな痕跡を手掛かりに、背後に潜む謎をさぐってゆく「わたし」。すると、最初は無関係に思われたいくつもの「事件」の背後に、共通する大きな謎の存在が明らかになる・・・・・・。
19世紀末パリ、世紀末を迎えた芸術の都を震撼させた「二重の謎」が、いま白日の下にさらされる。共謀したのはマネやドガ、ゴッホ、セザンヌなどの巨匠たち。そして、「事件」の鍵を握る「絵画に目覚めた絵画」の正体とは?
19世紀後半?20世紀初頭にパリで起こった新古典主義から、写実主義、印象派、ポスト印象派へとつながる一連の西洋絵画の「変革」が、当時、広く一般市民の間に大きなスキャンダルを巻き起こすほどの「事件」だったことの意味について、推理小説仕立てで面白くわかりやすく描き出す。読者の知的好奇心に訴える、新しいスタイルの美術入門書。


三浦 篤[ミウラ アツシ]
著・文・その他

内容説明

「見ることの専門家」である「わたし」が美術館でみつけた、名画に残された「事件」の痕跡。その小さな痕跡を探ってゆくと、大きな謎の存在が明らかになる…。19世紀末、芸術の都パリを震撼させた「二重の謎」が、いま白日の下にさらされる。共謀したのはゴッホやマネ、ドガ、セザンヌなどの巨匠たち。西洋近代絵画に起こった一連の「変革」の意味について、推理小説仕立てで描き出す、新しいスタイルの美術入門書。美麗な図版と貴重な部分図、満載。

目次

第1章 謎は細部に宿る(マネのためらい―「残された二つの署名」事件;アングルの予言―「ヴィーナスの二本の左腕」事件;クールベの告白―「二人の少年の冒険」事件)
第2章 映し出された謎(ドガの情念―「見捨てられた人形」事件;ボナールの幻視―「鏡の間の裸婦」事件;マティスの緊張―「闇に向かって開かれた窓」事件)
第3章 名画の周辺に隠された謎(ゴッホの日本語―「右側と左側」事件;スーラの額縁―「内側と外側」事件;セザンヌの椅子―「右側と左側」事件再び)

著者等紹介

三浦篤[ミウラアツシ]
1957年島根県生まれ。美術史家。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学教養学部卒業、同大学院人文科学研究科美術史学修士課程修了、パリ第4大学博士号取得。専門は19世紀フランス絵画を中心とした西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rico

65
ポピュラーな展覧会に出てるような作品は、画家がその一筆の跡にも気を配り、描かれているもの全てに意味にがあって、最適な位置に最適の色と形で描かれているはず・・なのだろう。好きな絵なら何時間でも見ていられる。でも大抵の場合は、解説読んでさらっと眺めて次の絵へ…て感じで、あまりきちんと見ていなかったような気がする。マチスのサイン、ボナールの鏡、セザンヌの色づかい。現物見たのに、なんてもったいない!コロナで閉鎖されてる美術館、早く開いてほしい。しっかり見たい絵がたくさんあります。2020/02/29

ホークス

33
2012年刊。著者は「正しい鑑賞」ではなく、子供のように、ミステリーを読むように鑑賞しようと言う。ドガの『男とマネキン人形』は不穏だ。画家らしき男の表情は暗く、無造作に置かれた人形(モデル用)は死体のようで、女性の描かれた画中画は不鮮明。著者はそれらのディテールと配置から、孤独な画家の苦しみを巧みに読みとる。私の苦手なセザンヌの解釈が面白い。セザンヌは幾何学的な形態や構図への還元論者ではなく、興味ある対象(形、色、対比など)を無邪気に強調したのだと言う。『カード遊びをする人々』の読み解きは楽しかった。2025/02/26

あきあかね

30
神は細部に宿る、という言葉を体現するような美術書だった。伝統絵画からの変革期であったフランス近代絵画を代表する九人の画家たち。著者の眼は、彼らの作品の細部を射抜いている。マネの『笛吹き』の絵に残された二つの署名、スーラの『グランドジャット島の日曜日の午後』の絵の周りの点描による縁取り、ゴッホの浮世絵の模写における謎の日本語。ともすれば見落としてしまいそうな細かなところに光が当てられている。 それは単なるトリビアルな指摘にとどまらず、大きな流れへとつながってゆく。例えば、セザンヌの『カード遊びをする人々』。2020/01/29

umeko

15
面白く読んだ。このような視点で読み解くと、作品の世界がこれほどまでも広がるのか、とワクワクた。絵画を見る上で知識は邪魔になるどころか、知れば知るほど作品が面白くなると思った。2024/05/29

ハチ

14
三浦さんの眼差しの鋭さに感服させられます。そんなとこまで見えてるのかと。かつ豊富な例示や、深い考察が随所に見られてしっかりと読まされる。ドガとマティスのページが特に面白かった!2021/04/16

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