出版社内容情報
何十年も昔から額ぶちの中にいる描かれた美しい少年。ある日、この少年と一匹のリスが出会った。リスと少年の心あたたまる淡い思い。画家がずっとあたためてきた不思議な世界を渾心の力で描いたファンタジー絵本。
誰も住んでいない館。そこには何十年も前から絵に描かれた少年がいた。額ぶちの中に入ったまま動くこともない。ある日、その家の中に一匹のリスが入ってきた。かわいい仕草のリスは、額ぶちの中の美しい少年に気づく。そしてリスと美少年の淡い交流が続きます。少年はそのリスに、ギリシア神話の虹の女神と同じ『イリス』と名前をつけました。かわいいイリスに、ある夜、突然の悲劇がおそいます。イリスは姿を見せなくなるのです。 『ダレン・シャン』シリーズのイラストで人気を博した画家・田口智子がずっと心にあたためてきたファンタジーの世界を絵本にしました。ラストシーンには、思わず微笑まざるをえません。画家の力量を十二分に知ることができる入魂の創作絵本です。
内容説明
海辺で漁師が、一枚の絵を拾った。少し汚れていたが、彼は、その絵がとても気に入り、家に持ち帰った。そして、ていねいに額装した。『少年の肩に寄りそうリス』その絵は、今も海辺の漁師の家に飾られている…「ダレン・シャン」画家、田口智子のファンタジーワールド。
著者等紹介
田口智子[タグチトモコ]
東京都出身。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。『ダレン・シャン』(小学館)シリーズのイラストで人気を博す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。