出版社内容情報
九州の南端、開聞岳のふもとには、美しいお花畑が広がっています。村の人はこれを「特攻花」と呼んで、大切にしています。武田鉄矢が実話をもとに書きおこした戦争童話。戦争の悲惨さを静かに語りかける作品です。
黒井 健[クロイ ケン]
イラスト
武田 鉄矢[タケダ テツヤ]
著・文・その他
内容説明
あの日からもう五十年、開聞の右の裾野は、花がひろがり、いまは美しいお花畑になっているのです。村の人が、だまって守りつづけるお花畑です。そこに咲く花の呼び名はただ一つ、「特攻花」といいまして、手折るものはだれひとりおりません。TBSテレビドラマ「二十六夜参り」原作絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジキル・ハイド(再)
5
特攻隊の秘話としては良い話しなのだろうとは思うけれど、こんな話しの場合は、ある程度史実に忠実さが必要なのかも知れないけれど、この本は殆どが創作になっているのが残念でならない。何か少しでも現実に即した部分があれば良いだろう、と思ってしまった。被爆70周年、8.6にラジオ番組で紹介する候補として小学校校長に推薦されたのだけれども、かなり微妙な内容なので保留してます。2015/06/29
kommy
2
特攻花のおはなし。タイトルと不思議な絵に惹かれて、武田鉄矢さん作とは知らずに借りた本。美しい言葉で丁寧に語られる、とてもとても悲しい物語。2015/08/03
ハチドリ
1
黒井健さんの絵に惹かれ手に取りました。特攻隊員として散りに行く彼らの、直前の小さな宿でのお話し。こちらは作られたお話しですが、佐賀県鳥栖のフッペルの月光のピアノの実話を思い出しました。あまりに辛く美しいエピソードですが、そんなふうにお話しとして残っていなくても、隊員ひとりひとりにそういった思いが少なからずあったことを心に留めておかないと、と思いました。2014/06/21
ほっそ
0
開聞岳は素晴らしい景色の山で、私も20代のころ、旅行の一環として登山しました。その時知覧も確か行ったはずです。こういうお話は語り継いでいきたいものです。2009/11/30
めがねにゃんこ
0
戦争とは誰のための戦い?2008/06/13