内容説明
くさぶえがとくいなたぬきのハル。あるひもりのいりぐちでないていたにんげんのあかちゃんをひろいます。かわいそうなちいさなあかちゃん!「きょうからあたしがあなたのおかあさんになってあげる。」あかちゃんのなまえはパル。おんがくにあふれたゆたかなもりでパルはすくすくとそだちます。でもあるとき、つらいわかれがやってくるのでした…。
著者等紹介
やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年高知県香美市香北町朴ノ木に生まれる。三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務、1953年にフリーとなる。1972年月刊「詩とメルヘン」を創刊、同誌編集長を務める。1973年フレーベル館の月刊絵本「キンダーブック」に「あんぱんまん」を掲載。以後「アンパンマン」シリーズをはじめとする愛情あふれる多数の絵本を出版。そのほかアニメ、映画、舞台そして「手のひらを太陽に」を作詞するなど多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
140
運命的な出会いをした2人はお互いを幸せに導くのだろう。置き去りにされた人間の幼子パルは、くさぶえの得意なタヌキのハルに拾われて、やさしさいっぱいに育てられた。パルのくさぶえはみるみる上達し、清らかなせせらぎのように奏でていたのだろう。旅人の目にとまるほどに。離ればなれになる場面、見送る後ろ姿が未だに忘れられない。人は思うほど愛が深まる。あなたに届けるために、想いを込めた音色は心を動かす。再会のとき、ハルは本当のことを伝えようとしたけれど、真実よりも愛がまさったのだろう。母の思い、母への思いに心温まる絵本。2025/02/18
どあら
21
図書館で借りて読了。とても優しい気持ちになれる絵本です♥やなせさんのコメントも素敵です!(6分10秒、全学年)2017/01/27
徳浄さん
20
4歳の孫にはまだ無理だったようだ。何ページか読んでどこかへ行ってしまったw。でも内容はとってもあったかい。もうちょっと大きくなったらまた借りて来よう。2017/05/06
anne@灯れ松明の火
17
やなせさん追悼コーナーで。『たぬきのハルが人間の赤ちゃんを拾い、パルと名づけ、大切に育てる。たぬきと人間、予想はできるが、意外な形で別れはやってくる。そして、ラストもまた意外な形のハッピーエンド(*^_^*) ハル、パル、いつまでも幸せに♪ 素晴らしい笛の音をみんなに届けてね。作者後書きに、「二度改作して完成」とある。諦めず、創作に取り組む姿勢、素晴らしい。「おかあさんは○○と××がうまいなあ」という言葉が気に入っているそうだ。さて何がうまいのでしょう?(^_-)2013/10/28
メープル
15
人間にばけた狸ハルに育てられたパルのお話。ハルの愛情にパルの優しさ。とても心温かくなりました。娘、あかちゃんの絵をみてあかちゃんまんだぁ。アンパンマンは出てこないのー?と…。テレビでやっていたのを録画してるので今度見てみよう。2020/11/03
-
- 和書
- シベリヤの記録