出版社内容情報
原寸で多彩な描法に迫る、若冲絵画傑作選!
本書は国宝「動植綵絵」を原寸で掲載し好評を博した画集『若冲原寸美術館 100%Jakuchu!』(2016年刊行)の第2弾です。
「動植綵絵」以外にも数多ある若冲の代表作から、彩色・墨画・版画作品を厳選し、原寸画像を織り交ぜて若冲の筆さばきの妙を解説しつつ、画集として楽しめる内容です。京都国立博物館主任学芸員・福士雄也氏による、最新の知見を反映した作品解説、コラム、論考も大変充実し、読み応えのある1冊です。
【掲載作品】
30代、「若冲」を名乗る以前に描いた、初々しさの残る《雪中雄鶏図》(細見美術館蔵)
清新さに満ちた水墨画の初期作《隠元前・玉蜀黍図》(草堂寺蔵)
家業を弟に譲り、本格的に作画活動に専念する節目の時期に描いた《虎図》(ロサンゼルス・カウンティ美術館蔵)
前代未聞の「枡目描き」という描法による《白象群獣図》(個人蔵)
80代、老齢の境地に至ってなお洗練された水墨技法による《鷲図》(ロサンゼルス・カウンティ美術館蔵)
他、制作時期、主題、描法等のバリエーションに富む27点を収載。
2024年に新発見として話題になった円山応挙とのコラボ作品《竹鶏図屏風》も掲載。
【編集担当からのおすすめ情報】
第1弾との違いは、制作時期や主題、描法の幅広さにあります。第1弾は若冲が40代で手がけた絹本著色の掛軸画で統一されているのに対し、第2弾となる本書は、30代から80代に渡り手がけた水墨画や版画の技法による屏風や襖絵、巻物に仕立てられた作品など、多岐にわたります。
原寸での印刷に堪えうる高精細の画像を求めて、本書のために多数撮り下ろしもしました。
そして著者の解説文を読んでいただくと、たくさんの気づきがあります。
掲載作品のバリエーション、画像のクオリティ、第一線で活躍する研究者による解説が揃った、新しい若冲の傑作選です。
もっとわかりやすく、もっと深く若冲のことを知ることができます。
【目次】
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- 和書
- おねつおばけ