宙の月光浴―ＳＰＡＣＥ ｏｆ ＳＰＩＲＩＴ

石川 賢治【写真・文】

小学館（2012/09発売）

• サイズ A4判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 22X32cm
• 商品コード 9784096820711
• NDC分類 748
• Cコード C0071

出版社内容情報

月の光に映る、太古からの聖地の空間

月の光で撮影する月光写真の第一人者・石川賢治氏が、ここ10年にわたって世界中の秘境を巡って撮影した、雄大なスケールの月光写真集です。氏はこれまでも小学館から「月光浴」）や「大月光浴」を上梓し、以後、新潮社からも「地球月光浴」）などを出版し、いずれも好評を博しています。
今回のテーマは「月の光で見る聖地の空間」。著者自ら「宙（そら）の月光浴」と題した写真の数々には、ほとんど誰も見たことのない不思議な空間が広がっています。誰もいない夜のウユニ塩湖、バオバブの幹が月光に照らされたマダガスカル、稲妻が光るモニュメントバレーなど、人間の姿のない雄大な聖地の月の夜は、見る者の心を癒し、静かな気持ちにさせてくれます。また、石川氏はこのテーマで、現在、大規模な全国巡回展を予定しています。
造本は、愛蔵に堪える上製本とし、本文用紙はクォリティの高いスーパーアート金藤を使用し。印刷は、印刷のハイビジョンと呼ばれる高精細印刷でプリントして、石川氏の静謐な表現を、最大限に再現すると同時に、書籍としての美しさも表現する一冊にしたいと考えております。


【編集担当からのおすすめ情報】
写真のクォリティのみならず、用紙の選択、印刷の技法、製本に至るまで、クォリティを高く保つことにこだわりました。若い人たちにも手に取っていただけるよう、定価を抑えつつ、オブジェとして部屋に置いて、心を休めたいときに手にしていただきたい写真集です。

内容説明

夜の地球は、宇宙につながっている。太陽光の４６５，０００分の１。月光に写る聖地の宇宙。

著者等紹介

石川賢治［イシカワケンジ］
１９４５年福岡県生まれ。’６７年日本大学芸術学部写真学科卒業。ライトパブリシティ入社。’７６年よりフリーランス・フォトグラファーとして活動を始め、ＣＦ・スチールを数多く手掛ける。’８４年秋より月光写真に取り組み、初の写真集『月光浴』（１９９０年小学館）が一大センセーショナルを巻き起こす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Hideto-S@仮想書店 月舟書房]

月明かりの下、マダガスカルのバオバブの木は絶滅した巨人族の墓場のようにもみえる。幹に蓄えられた水は乾季には原住民の命をつなぐ。かつて罪人の牢獄として利用された歴史もあるという木々は、人の営みを静かに見つめ続けて来たのだろう。地球は水の惑星だという事を証明するように存在する「イグアスの滝」では、満天の星の下で月虹がかかる。世界最大の塩の大地「ウユニ塩湖」では、地平線の彼方に月が輝く。アンデス山脈が隆起した時、山の上に残された海水で作った世界一平坦な大地。人の歴史が一瞬と思える月光写真集。2012年9月初版。

2015/08/11

[ひ ほ]

月明かりの景色が幻想的に撮られていてよかったです。

2014/08/26

[橙夜(とうや）📚]

ほんとに、夜なの？と思ってしまうほどの月の明るさ、そして美しい青と月明かりの写真に感動しました。敢えて、白いページにしてる箇所もあったのが印象的でした。お勧めです！石川さんの他の写真集もぜひみたいです！☆夜の地球は、宇宙につながっている☆という言葉がとてもいいなと思いました♪

2015/04/19

[ごま]

月光写真を撮りはじめてようやく20年目に腑に落ちたという石川さん。20年とはいえ、年に12回の満月とその前後数日しかチャンスがないわけで。いろんな条件下で工夫をしながら身につけていったのだろうな。この本の撮影地はモニュメントバレー、マダガスカル、ガラパゴス諸島、イグアスの滝、オーストリアのマンゴ国立公園、ウユニ塩湖。やっぱり生き物が月明かりの中で身を寄せて眠っているのがいいなぁ。きゅうっと愛しくなります。

2014/05/20

[雨巫女。@新潮部]

《書店》月夜が素敵な情景が素敵ですね。

2012/09/27