- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
出版社内容情報
浮世絵の専門用語を図版と共に平易に解説
浮世絵の展覧会に行って解説板を見たり、浮世絵に関する本を読むと必ず出てくることばがあります。肉筆画(にくひつが)、ベロ藍(べろあい)、雲母 (きらずり)、初摺・後摺(しょずり・あとずり)、改印(あらためいん)etc. 初心者にとって、「何となくわかるけど正確には知らない」専門用語を、逆に手がかりとして浮世絵を味わい楽しむ「ことば案内書」です。既刊で好評の『日本美術のことば案内』『きものと裂のことば案内』に準拠し、ことばを見出しに立てて、173点にも及ぶ具体的な作品例を掲載し、平易な解説で編集。浮世絵が楽しく学べます。
内容説明
浮世絵を味わい楽しむキーワード。1冊で歴史・鑑賞のポイントがわかる。173作品を掲載、オールカラー。
目次
1 浮世絵の主題(美人画―江戸のミューズたち;役者絵―人気スターのブロマイド ほか)
2 浮世絵の形式・様式(肉筆画―生の迫力;墨摺絵―浮世絵版画ことはじめ ほか)
3 浮世絵版画制作の現場(絵師―形と色彩を操る人;彫師―陰のアーティスト ほか)
4 浮世絵の出版機構(版元―名プロデューサーの条件;絵草紙屋―江戸の本屋さん ほか)
著者等紹介
田辺昌子[タナベマサコ]
東京都生まれ。学習院大学人文科学研究科博士前期課程修了。美学美術史専攻。財団法人永青文庫学芸員を経て、現在、千葉市美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
260
浮世絵の入門書。タイトルから想像していたものとは違い、浮世絵に関する用語解説集だった。それにしても思っていたよりも、はるかに初心者向き。項目は「美人画」、「役者絵」などのジャンルを表すものや、「肉筆画」、「錦絵」など技法に関わるもの、そして浮世絵制作の用語が解説される。残念ながら、目を開かれるというものはなかったが、「改印」の項目は有用であった。また、基本的には用語集であるために、浮世絵そのものは小さく、作例の説明のために掲げられている。2025/02/26
冬見
15
だんだん頭の中がこんがらがってきたので整理がてら。簡潔にまとめられていて読みやすい。図版も多い。2016/11/29
まみ〜
2
タイトルと表紙に惹かれて♪ 浮世絵の祖と言われる菱川師宣から、時代とともに変化する浮世絵を、様々な角度から解説。とてもわかりやすく、また知らない絵師もいたので勉強にもなりました。これからますます美術館に行くのが楽しみです♪2016/10/07
satochan
2
浮世絵に関する言葉がわかると同時に奥深さも理解できる気がする。構成、色、関わった人、技法、時代背景などがわかる。絵を通して江戸時代の様子がわかるような気がしてくる。いろいろな絵を参考に一つ一つ解説してくれているので、とてもわかりやすく視覚的にも楽しかった。1枚の絵にたくさんの人が関わって技術が結集されている絵というのはそうそうないのではないだろうか。2011/10/30
かばんもち
1
絵を楽しみながら、非常にわかりやすい。浮世絵のジャンルと形態がよくわかる。浮世絵に近づける1冊。2014/07/16