出版社内容情報
ヨーロッパの世紀末を彩ったアール・ヌーヴォー芸術は住宅にこそ集約されている、という独自の観点からカサ・バトーリョ(ガウディ=バルセロナ)、オルタ自邸(オルタ=ブリュッセル)。ヒルハウス(マッキントッシュ=グラスゴー)など今に残る名邸を、外観から内部、家具に至るディテールまで克明に撮影。アール・ヌーヴォー芸術の理解に欠かせない写真集。
内容説明
ヨーロッパ各地に、今も100年前の姿をそのままとどめる名邸を、外観からドアノブまで徹底撮影。アール・ヌーヴォー芸術の神髄を立体的に描き出す傑作写真集。
目次
第1章 カサ・バトリョ
第2章 オルタ邸
第3章 ヒル・ハウス
第4章 各地に残る名邸(スタンデン;コーン・ドネ邸;メザラ邸;カサ・ナバス;カサ・アンマリェー;マジョリカハウス;大グリュッカート邸)
『アール・ヌーヴォー』の時代と芸術家たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
8
現存する貴重なアール・ヌーヴォーの名邸の写真集。アントニオ・ガウディのカサ・バトリョ、ヴィクトル・オルタのオルタ邸、チャールズ・レニー・マッキントッシュのヒル・ハウスが丁寧に紹介されている。何れも有名な建築だが、ガウディのカサ・バトリョが傑出している。うねるような足許の店舗ファサード、立体的で彩り豊かな屋根の造形、流れるような内部空間の豊かさ。機能性への十分な配慮。カタルーニャの守護聖人、聖ゲオルギウスのドラゴン退治をモチーフとした造形。一番の驚きは、これが改修であるということ。改修でこの完成度とは。2013/08/30
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