室町物語草子集

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  • サイズ A5判/ページ数 502p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096580639
  • NDC分類 918
  • Cコード C1393

出版社内容情報

昔話の源流、不思議で心躍る中世庶民のファンタジーを原典で読む!

室町物語は絵本や絵巻、また寺社での絵解きを通じて、中世後期の庶民に愛された物語群をいいまs。作品には数点の絵を含み、素朴で親しみやすい語り口で、内容は現在のおとぎ話のルーツにあたるものから、昔話、伝説、寺社の縁起まで、さまざまなものがあります。 信濃の片田舎に住む破天荒な不精者ものくさ太郎は、実は美男で和歌の名人、しかも恋の駆け引きも……という「ものくさ太郎」。源頼光と四天王の凄惨な鬼退治を、迫力満点の絵とともに描く「酒伝童子絵」。そのほか「文正草子」「御曹司島渡」「猿源氏草紙」「橋立の本地」「和泉式部」「一寸法師」「浦島の太郎」「磯崎」「熊野本地絵巻」「中将姫本地」「長宝寺よみがへりの草紙」という13作品を、バランスよく収録しました。

大島建彦[オオシマタケヒコ]
著・文・その他/翻訳

渡 浩一[ワタリ コウイチ]
著・文・その他/翻訳

目次

文正草子
御曹子島渡
猿源氏草紙
ものくさ太郎
橋立の本地
和泉式部
一寸法師
浦島の太郎
酒伝童子絵
磯崎
熊野本地絵巻
中将姫本地
長宝寺よみがへりの草紙

著者等紹介

大島建彦[オオシマタテヒコ]
1932年、愛知県生まれ。東京大学卒業。日本民俗学専攻。東洋大学名誉教授

渡浩一[ワタリコウイチ]
1954年、東京都生まれ。埼玉大学卒業。日本文化史専攻。明治大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみしの

4
『熊野の本地』の40ページのみ。熊野権現は本宮・新宮・那智の三所あるが、本作では結びの宮、すなわち那智の観音の霊験を主体として、その本地である所の五衰殿を主役に据えた物語になっている。観音信仰により呪いは術者に還り、剣は通らず、美貌を得、王子を孕んだ。この現世利益の即物性こそが、中世において数多くの民間人による熊野参詣を実現したのだろう。絵本・絵巻として広く頒布され、民間の熊野信仰を唱導した『熊野の本地』が、「観音経」を下敷きに、現世利益を強調したのにも頷ける。それ故本作は人口に膾炙したのだ。死と再生。2013/08/04

たんぽこ

2
「中将姫本地」のみ読了。奈良国立博物館特別展「中将姫と當麻曼荼羅」がとても面白かったので。2022/08/06

いつき

2
ものくさ太郎、一寸法師、浦島の太郎、酒伝童子絵など。昔話の元の話が面白い。中でも酒呑童子は昔話にしては敵がやたら強いので読み応えがある。他には浦島太郎に乙姫も竜宮城も出て来ないのが驚いた2013/01/08

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