浮世絵ギャラリー 浮世絵ギャラリー〈２〉北斎の美人

小林 忠【著】

小学館（2005/10発売）

• サイズ A4判／ページ数 80p／高さ 31cm
• 商品コード 9784096521021
• NDC分類 721.8
• Cコード C0371

出版社内容情報

可憐な町娘から艶やかな花魁まで、多様で多彩な女性たちのいきいきとした美しさ。彼女たちを彩る、細部までこだわりぬいた粋な着物や豪奢な装飾品。視覚の魔術師・北斎が描き出す、究極の美の姿。

小林 忠［コバヤシ タダシ］
著・文・その他

内容説明

華麗な色彩と意匠、視覚の魔術師北斎が描き出す美の姿。子どもから大人まで、誰もが楽しめる浮世絵の世界を、最高水準の印刷技術で再現。

目次

鑑賞図版（春秋美人図；風流無くてなゝくせ「遠めがね」；風流無くてなゝくせ「ほおずき」；夏の朝　鏡見美人図；酔余美人図　ほか）
浮世絵談義（北斎タイプの美人；生活する美人たち；風景のなかの美人たち；北斎美人画の楽しみ方）

著者等紹介

小林忠［コバヤシタダシ］
１９４１年東京都生まれ。１９６８年東京大学大学院修士課程修了（美術史専攻）。名古屋大学文学部助教授、東京国立博物館資料調査室長・情報調査研究室長を経て、学習院大学文学部教授。また、１９９９年より、千葉市美術館館長を兼任。研究分野は、日本近世美術史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[M&T]

①宗理(そうり)美人:すらりとした細身に細面→30代美人画として頭角を表す。摺物②北斎美人:ふっくらで衣装が精緻→40〜50代美人画のピーク、肉筆画③戴斗(たいと)美人:着物の輪郭や襞の線がちりちりと震えた艶麗(えんれい)が増した美人→50代後半。爛熟した美人画。

2017/01/31

[ハイパー毛玉クリエイター⊿]

大きい絵で見ると、太く大胆な線と、細やかで繊細な線が使い分けられていることがよくわかる。北斎は風景も人物もキャラクターちっくなものでも、何でも描けるんだなぁ。観察眼も想像力もすぐれていたのだろう。現代に生きていても、時代を代表するような売れっ子漫画家になっていたに違いない。しかし美人画に関しては私は娘の応為の絵のほうが好みだな。

2015/05/19

[kaz]

北斎は美人画はイマイチだったようなと思ったが、全くの誤解。さすがと言うしかない。肉筆画の美人画も迫力がある。若いころのものと年を取ってからのものとを比較するのも面白い。図書館の内容紹介は『子どもから大人まで、誰もが楽しめる浮世絵の世界を、最高水準の印刷技術で再現するシリーズ。第２巻のテーマは葛飾北斎の美人画。華麗な色彩と意匠、視覚の魔術師北斎が描き出す美の姿を満載する』。

2021/02/11