出版社内容情報
アジア稲作文化圏から、日本列島における稲作文化発展の歴史をたどり、日本人がなぜ稲を選び、米を主食としてきたかをさぐる。経済効率優先の自由化に反論し、稲作と米の将来を考える文化論。
◆目次◆◆◆ 稲作文化を今日に問う 稲をめぐる今日的論点/稲作と日本文化/稲作文化の再生?提言? ? 稲作の原風景 <山に育つ稲>・西双版納の野生稲と栽培稲 ブームとしての雲南論/西双版納へ??調査課題の選択??/野生の稲のなかまたちへ/古き稲の後裔/仮説からのテーク・オフ・焼畑と水田のある風景??メコン川流域の稲を追って?? ラオスの稲のこと/種壺はひとつ/ラワ族の焼畑/メコン系列の稲/瀾滄江の川岸から ? アジアの稲作文化圏 <湿原に育つ稲>・稲と米をめぐるアジア的視野 農耕文明の作物誌??稲作の特異性について??/稲作圏と稲作文化圏/主食としての米をめぐって/赤米の意味と民俗・アジア稲作の<多様のなかの統一> ロケーション・スペシフクとしての稲作/東南アジア初期農耕の論議から/「原農農園」の存在と稲作の起源/陸稲、「水陸未分化稲」の問題/稲作技術の基本構造/稲作のインド化と中国化 ? 日本への受容と展開 <海を渡った稲>・アジアの視野からみた日本稲作??その黎明の時代?? 稲作後発地としての日本/古代稲作の立地と展開??アジアと日本??/「野生稲の存在」の検証/渡米した稲の種類/渡米の経路をめぐって ? 「海上の道」新考・八重山
内容説明
日本人がなぜ米を選び、主食としてきたのか、その歴史的・文化的側面から今日の“コメ自由化”論に警鐘をならす。
目次
稲作文化を今日に問う
1 稲作の原風景〈山に育つ稲〉
2 アジアの稲作文化圏〈湿原に育つ稲〉
3 日本への受容と展開〈海を渡った稲〉
4 「海上の道」新考
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- 和書
- 難攻不落の迷路