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出版社内容情報
東アジアには、柱を立てて新しい年=太陽を迎える祭りが多い。柱は神を呼ぶアンテナとして生命再生のシンボルとなっている。祭りを通してアジアの人々の生命観を探り、諏訪の御柱や縄文の巨柱とのつながりを考える。
中国東北部からベトナムにいたる東アジアには、柱を立てて新しい年=太陽を迎える祭りが多くみられる。広場の中心に立つ柱は祖霊や神が去来するアンテナであり、人びとはその柱の周りを巡って、生命の再生を祈る。 これまで外国人の調査を拒んできた地域の貴重な事例を含め、各地の祭りや儀礼を豊富な写真で紹介する。それらの柱祭りをとおして、東アジアの人びとに共通する太陽信仰や生命観をさぐり、諏訪の御柱や出雲大社の「心の御柱」、あるいは縄文や弥生時代の巨柱とのつながりなど、柱文化の起源を考える。
内容説明
柱を巡り、生命の循環を祈るさまざまな祭りから、東アジアの人びとの生命観をさぐり、諏訪大社の御柱や縄文・弥生時代の巨柱など、柱文化の源流をたどる。
目次
序章 諏訪大社御柱の謎を解く
第1章 稲と鳥と太陽の祭祀
第2章 龍蛇と鳥と柱
第3章 宇宙樹と北方シャーマニズム
第4章 来訪神と鬼やらい
終章 銅鐸とは何か―柱に鐸を吊る意味
著者等紹介
萩原秀三郎[ハギワラヒデサブロウ]
1933年、東京生まれ。東京教育大学日本史学科卒業。民俗研究家。日本の祭、芸能、民族をはじめ、アジアの少数民族の祭りや儀礼を中心とした民俗研究と写真記録を行う。現在、国際日本文化研究センター共同研究員、学習院大学アジア文化研究プロジェクト運営委員。日本民俗学会会員。おもな著書に、『まつり-民俗文化の素型』『神がかり』『雲南』『稲を伝えた民族-苗族と江南の民族文化』『目で見る民俗神』(全3巻)『図説 日本人の原郷-揚子江流域の少数民族文化を訪ねて』『稲と鳥と太陽の道』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。