出版社内容情報
法隆寺では年間20以上もの厳粛で華麗な行事が行われている。知られざる主要行事を国宝、重要文化財の建造物、仏像解説とともに鮮明カラーで紹介。行事と堂塔と仏像の由来と歴史を新管長がやさしく解説。
法隆寺では美しい四季の移ろいのなかで年間20以上もの神秘的で華麗な法要、行事が行われています。千年以上も続く行事、長らくとだえていて最近復活した行事、さまざまな由緒、歴史があります。そして、その行事のすべてが有名な百済観音や救世観音、金堂などの仏像や堂塔と結びついているのです。そのほんの一例を紹介してみましょう。 冬 1月8日?14日、千年以上も続き、決して人の目にふれることのなかった秘儀、金堂修正会(吉祥悔過)が行われ、16日?18日には上宮王院修正会が夢殿で行われます。本坊や寺内のあちこちにまっかなサザンカや椿が咲くころです。 2月3日には日本で最も古い形式を残す鬼追い式が西円堂で、3月22日?24日には、斑鳩に春を告げる行事お会式が聖霊院で行われます。菜の花、レンゲ、桜の咲くころです。 夏、赤や白のサルスベリが咲くころには半世紀も続く法隆寺夏季大学や弁天会が始まります。秋、食堂のそばに曼珠沙華が咲き、11月になると法相宗の高祖、慈恩大師の徳をたたえる慈恩会が行われます。本書はこのような行事と堂塔と仏像の由来や歴史、関連を第128世新管長高田良信師がやさしく解説する新ガイド・ブックです。
内容説明
厳寒のなかで行われる千年以上続く修正会の秘儀、日本でもっとも古い鬼追い式、班鳩に春を告げるお会式、本社カメラマンが10年にわたって撮影し続けた行事の数々と法隆寺の四季。
目次
第1章 エッセイ・立松和平
第2章 エッセイ・林功
第3章 エッセイ・岡部伊都子
第4章 法隆寺伝統行事の歴史