内容説明
意外な語と語の関係を、従来の語源方式にはない、大陸移動説もびっくりの言語移動説?!で解き明かす。
著者等紹介
岡山徹[オカヤマトオル]
翻訳家・コラムニスト・作家。慶應義塾大学文学部英文科卒。ジャパンタイムズの姉妹紙『週刊ST』(現在も長期連載中)のコラムを担当。2004年11月には『海峡を渡るバイオリン』(共著、河出書房新社)が同名のテレビ番組として放映され、芸術祭最優秀ドラマ賞を受賞。2006年8月、韓国でも放映され、最優秀作品賞に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サアベドラ
12
印欧祖語の語根別英単語集。著者は翻訳家。たとえばghend「つかむ・手に入れる」を見ると、ノルド語経由でgetが、固有語ではforgetが、ラテン語経由でapprehend, prisonなどが英語に入ってきていることがわかる。「研究ノートをまとめた」なんてまえがきに書いてあるが、実は本書の元ネタは'The American Heritage Dictionary of Indo-European Roots'で、ご丁寧にコラムまで原書の丸写し。やけに難しい単語があるのもこれで納得。でもいいのかなこれ。2017/06/22
ゆうちぃ
1
この本、著者の博識さにただただ脱帽します。言葉のルーツを知ることは世界史、文学(シェイクスピアなど)、宗教にも広がる。ザクッと読んでいて、古代にトリップしました。翻訳家の方は本当に知識量と調査力がもの凄いんだと実感。また著者のイラストが、可愛くてダジャレもあり、その聡明さとギャップ萌えでございます。素晴らしい本です。2023/10/20
てながあしなが
0
高校3年生の時、英単語の語源にはまりまくり、図書館で借りて読んだ。braveとbabyとbarbarianの関係に驚嘆した覚えが。
yorudora
0
ここまで細かく、語源を考えたことはなかった。 ある程度の単語力を備えてから、パラパラめくると楽しい本。2012/02/26
コンポタ
0
この本は樹形図状に単語が並べられ、ビジュアルで英単語の語源を捉える、そんな本です。著者の岡山さんは言語学者とかではなく翻訳家のようですが長年にわたって英語にふれてきた人が取りためた研究ノートにしたがって書かれていますから信憑性はあると思います。それでいてなんだかシュールなコラムやイラストもついているから、飽きない。知的好奇心をくすぐる一冊になっています。2011/03/21