出版社内容情報
播磨屋=吉右衛門家の歴史と得意演目を、DVDは18演目のダイジェスト映像で約140分、書籍では初代と二代目の芸談とともに4色48ページで22演目を紹介。『石切梶原』『俊寛』『籠釣瓶』『松浦の太鼓』など。
内容説明
時代物狂言を得意とする中村吉右衛門家、播磨屋は初代、二代目が精進を重ねて芸を磨いてきた。だからこそ、世話物狂言にもたぐいまれな上手さがある。そこに光せりふ術をはじめとする播磨屋の芸が現代歌舞伎に果たす功績は大きい。播磨屋が得意とする代表的舞台(名演・名作)を取り上げ、播磨屋の芸のしどころと見どころを見ていこう。
目次
吉右衛門家播磨屋二代の芸―現代の歌舞伎に果たす功績
初代吉右衛門の生涯と舞台
二代目吉右衛門の生い立ちと舞台
代表的舞台 播磨屋 吉右衛門の芸のしどころ―初代と二代目の芸の見どころ(『近江源氏先陣館 盛綱陣屋』;『梶原平三誉石切』;『平家女護島 俊寛』;『松浦の太鼓』 ほか)
その他の名演(『積恋雪関扉』;『双蝶々曲輪日記 引窓』;『一條大蔵譚 桧垣・奥殿』;『伽羅先代萩 床下・刃傷』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kohn
4
初代、二代目の得意とする演目の見所を解説した本。嬉しいことにDVD がついており、それぞれの演目のクライマックスを観賞できます。2017/08/08
shellgai
1
DVDに出てる演目は最後まで見たい!初代の映像もちょっとだけ入ってるのが貴重。
wasuregai
1
DVDの播磨屋当たり役のハイライトシーンは「ああ~最後まで見せてくれっっ!!」ってところで切られるのが惜しいが、それでもやっぱり巧いなあ~って思わせてくれる。現代の価値観に引き寄せるのではなく、芝居の時代設定とその時代に生きる役の人物の立場を明確にした上で、人物の感情がこちらに伝わるように表現してくれるのが播磨屋の良さだな~って思う。特に熊谷と俊寛は感動。尚、初代ほか先達のコメントには出典が書かれているので、そちらも是非読んでみたい。2010/06/28