出版社内容情報
激動の東アジア情勢を背景に、「倭」は、中国の律令制を取り入れて、「日本」として新しい国制を整備する。7世紀?10世紀、日本古代国家成立期の歩みをたどります。
目次 はじめに 宮中のクーデター 入鹿暗殺/動乱の東アジア/大化の改新 新しい国制の模索 大化の諸改革/氏族制から官僚制へ/難波の宮/緊迫する国際情勢 亡国の危機 有間皇子の死/時間と空間を支配する/白村江の戦い/倭国防衛の 努力/近江の朝廷 内乱の勝者 大海人、吉野へ/壬申の乱/天武の政権/藤原京/文学の世界へ 律令国家の構想 大宝律令の制定/唐帝国の周辺諸国/日本の律令国家の特質/藤原氏の台頭 平城京の建設 貨幣と都市/国史と地誌/律令制の体制化/国土の大開発/新しい空間の出現 大仏開眼 新しい信仰集団/聖武天皇と光明皇后/内外に高まる緊張/彷徨する天皇/政策基調の転換/天平時代の歴史的位置 天平びとの愛と死 求愛と結婚/古代人の家族生活/火葬と魂のゆくえ 揺れ動く天皇観 鑑真和上の来日/恵美押勝の専権/女帝と法王 平安京へ 新しい王朝の成立/律令国家の領域の拡大/律令制の変容/日本 仏教の母胎 古典的な国制と文化 藤原北家の政権掌握/国風文化の胎動/変貌する律令国家/日本語とかな文字/おわりに 小学館ライブラリー版刊行にあたって 基本史料一覧・参考文献 年表 索引
内容説明
中国から「倭」とよばれていた東海の小国日本。唐から文化や制度を学びながら独自の国制や文化の原型を築いていった、7世紀から10世紀の日本を国際的な視野から描く。
目次
宮中のクーデター
新しい国制模索
亡国の危機
内乱の勝者
律令国家の構想
平城京の建設
大仏開眼
天平びとの愛と死
ゆれ動く天皇観
平安京へ
古典的な国制と文化