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出版社内容情報
過去も、現在も、未来も、全てきみのもの。
「誰よりも会いたかったです、みきとくん」
幼い頃にお別れした名前も知らない初恋の少女が、高校生になった僕の目の前に現れた。彼女――鈴代憬と再会し、会えなかった過去を、新しい現在で埋めていく二人。
「わたしが全部、みきとくんの理想を叶えてあげる」
繰り返される憬との“見当違い”な倒錯の時間は、みきとの失った初恋と欲求を満たしていく。でも、憬はある秘密を抱えていた。すっかり甘い時間の深みにはまった頃、それを知ったみきとが進む未来は――。
過去も、現在も、未来も、きみの理想で塗り替える初恋リメイクストーリー。
【編集担当からのおすすめ情報】
愛が重たいヒロインに溺れてください!
【目次】
内容説明
「誰よりも会いたかったです、みきとくん」幼い頃にお別れした名前も知らない初恋の少女が、高校生になった僕の目の前に現れた。彼女―鈴代憬と再会し、会えなかった過去を、新しい現在で埋めていく二人。「わたしが全部、みきとくんの理想を叶えてあげる」繰り返される憬との“見当違い”な倒錯の時間は、みきとの失った初恋と欲求を満たしていく。でも、憬はある秘密を抱えていた。すっかり甘い時間の深みにはまった頃、それを知ったみきとが進む未来は―。過去も、現在も、未来も、きみの理想で塗り替える初恋リメイクストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
32
いやー、面白かったです! 幼い頃の原体験、夢、現実、諦めた夢。そして、再び現れた幼き日の記憶の続きが、現在を上書き、上塗りして、ドロドロに溶かされていく。その様子が物凄く丁寧に丁寧に描かれて、その先で…うわぁってなりました。 さらに後半にももう一度。 データでも何でも、上書きされたら、もう元には、戻らないですからね、それがバイトがあってもゼロでも。 それでも残る何かが、そこから生まれるものがあるのか、二巻を楽しみにしたいと思います。 2025/10/22
よっち
24
幼い頃にお別れした名前も知らない初恋の少女。ずっと忘れられなかった彼女・鈴代憬が、2年生になった丸山幹人の高校に転校してくる初恋リメイクストーリー。周囲に気遣いながら居場所を保っていた幹人と再会して、秘密の場所で急速に距離を縮めて、会えていなかった時間を憬との見当違いな倒錯の時間で埋めて、すっかり甘い時間の深みにはまった頃、明らかになった思わぬ事実。幹人と憬、そして幹人に中学時代から身近な存在だった美優も絡めた、それぞれの心を大きく揺さぶりながら、最後にまた衝撃的な展開を迎える初恋の行方が気になりますね。2025/10/18
サキイカスルメ
12
愛だね、ちょっと怖いけど。初恋の少女との再会によって、ずっと苦しく感じていた日常が救われたように思えてから、また地獄に叩き落さる。愛とは?好きとは?初恋とは?きみからうまれた彼女の存在でぐちゃぐちゃになっていく青春モラトリアムラブストーリー。いやぁ、面白かった!読んでいて、不思議に思った箇所の答えがどんどん見えてきたのも面白かったです。最後のヒロインのモノローグによって、完膚なきまでの意思と決意が見えてスッキリしました。あれは楽しくなっちゃたな。2025/10/23
真白優樹
11
複雑な家庭環境と空虚な心を抱える少年が、初恋の彼女を名乗る少女に再会し始まる物語。―――全て埋めて塗り替える、その愛は超えて狂気。 まるで少年の周りに自分をすべて埋め込んでいくよう、少年の心の隙間に自分から押し入って心を塗り替えていくよう。そんな愛、を超えて狂気的な思いが迸っている物語であり、とても色んな意味でおっかない物語である。既に少女の毒が少年を侵しつつある中、現れるのは戻ってきた本物。果たして拗れ始める予感を匂わせる関係は、どんな方向へと歪んでいくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2025/10/19
ほたる
7
昔からの理想の彼女に囚われ続けている。そしてその彼女にとても似た子がいま目の前に再び現れた。それぞれのキャラクターが他のキャラクターにこだわりを持つ。まさにそこに強く重い執念が感じ取れる。ここからの動かし方次第で、さらなる波乱を呼び込みそうだなぁと。2025/10/28




