ガガガ文庫<br> 白き帝国〈1〉―ガトランド炎上

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ガガガ文庫
白き帝国〈1〉―ガトランド炎上

  • 犬村 小六【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 520p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094531190
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

これが犬村ファンタジー戦記の到達点!

「全ての色彩を重ね合わせると、白になる。ぼくが作るのは、全ての種族がひとつにまとまった『白き国』だ」。
異なる種族同士が争いをつづける葡萄海。頭部に猫耳を持つ「ミーニャ」族が支配するガトランド王国の第二王子トト・ガトランドはある日、敵対する黒薔薇騎士団から人質として送られた少女アルテミシアと出会う。はじめは心を閉ざしていたアルテミシアだが、トトや仲間たちとの交流を経て、徐々に笑顔を取り戻していく。しかし人間とミーニャの間には根深い差別意識があり、淡い恋心を抱きはじめたトトとアルテミシアにも残酷な運命が降りかかることに……。
甲冑に身を包んだ騎士が率いる大軍、海原を埋め尽くす帆船艦隊、「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」の聖珠を持つ八剣士、瘴気機関を轟かす機械兵、高度五百メートル限定の「浮遊圏」を飛ぶ飛行艦隊――「とある飛空士」シリーズ、「プロペラオペラ」の犬村小六が圧倒的筆力で描く、かつて誰も見たことのない戦場と恋の物語。
「いかなるとき、いかなるところ、万人ひとしく敵となろうと、あなたを守る楯となる」。
唯一無二の王道ファンタジー戦記、開幕。

内容説明

「全ての色彩を重ね合わせると、白になる。ぼくが目指すのは、全ての種族が共に暮らす『白き国』だ」。異なる種族同士が争いをつづける葡萄海。頭部に猫耳を持つ「ミーニャ」族が支配するガトランド王国の第二王子トトはある日、人質として送られた人間の少女アルテミシアと出会い、親交を深める。しかし人間とミーニャの間には根深い差別意識があり、ふたりの淡い恋にも残酷な運命が降りかかることに…。犬村小六が圧倒的筆力で描く超大型ファンタジー群像劇、ここに開幕!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オセロ

37
めっっちゃ面白かった! 様々な種族がいる世界で繰り広げられる戦争は異なる異能を引き出す八つの聖珠に加えて、様々な因縁が絡み合うことで戦況が変化していく展開は読み応え抜群で。そんな中で種族を越えた絆が生まれたかと思えば、物語の舞台となる猫耳を持つミーニャのガドランド王国は窮地に立たされて。 犬村ファンタジーの到達点という謳い文句通りの濃密な序章でした。これは続きが楽しみです。2024/04/22

よっち

35
異なる種族同士が争いを続ける葡萄海。猫耳を持つミーニャ族のガトランド王国の第二王子トトが、黒薔薇騎士団からの人質アルテミシアと出会うファンタジー戦記。繁栄する王国でトトたちと打ち解けていったアルテミシアが過ごしたかけがえのない日々。トトが語る全ての種族がひとつにまとまった理想の白き帝国の夢、その裏で年月を掛けて着々と準備されてきた謀略。覇道に向けた第一歩が、思ってもみなかった形で崩壊してゆく衝撃的な展開にはもはや言葉もなかったですが、様々な因縁も積み重ねられていく中でのリスタートには期待感しかありません。2024/02/16

ホシナーたかはし

27
改めて。戦記物でヘヴィなラノベ。戦争で必ず発生する「戦勝国」「敗戦国」「人種」大日本帝国でもやらかした「改宗」を取り上げており、今の情勢を考えると危険。キツイ、主要キャラ死にすぎと珍しい作風で、面白いけど読む人を選ぶし、ルルがジャンジャックの母親に関する等の複数の伏線の回収をどうするのか、次巻を順調に早めに出さないと読者にそっぽ向かれそうな気がします。2024/03/19

和尚

20
いやー面白いですし、凄い物語でした! 続きが早くも楽しみすぎます! あらすじは、異なる種族が争う世界で、舞台は猫耳を持つ白き一族、その第二王子と、人質としてその国に赴くこととなった少女。 主人公が彼らというわけではなく、これは群像劇、これだけの人数をそれぞれの視点で少しずつ描かれていくのは流石過ぎます。 そして、不穏さを散りばめつつ、理想も示して、タイトルを思わせつつ、個々の人となりや問題、それぞれの考え方示して進み。 中盤くらいから、ちょっと先が怖くなって読み進めて、『やっぱり』って思い…… 2024/02/20

真白優樹

18
幾多の種族と国が有り、種族間同士の戦いがある葡萄海で、ネコミミを持つ種族の元に敵対国の姫が人質としてやって来て始まる物語。―――夢が生まれて踏み躙られる、それは戦場と言う場のお約束。 忘れてはいけぬ、この作品は戦記であり、あの犬村小六先生の作品であると言う事を。そう言わんばかりに戦乱と裏切りの中、幾多の命が散り、その中で新たな絆が生まれる物語であり、圧倒的な世界観と衝撃的な展開が心の中に突き刺さってくる物語である。滅亡のその先、動き出した継がれた夢は、どこへ辿り着くのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/02/18

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