出版社内容情報
この世界の神・魚谷祐介のレトロ系フード自販機をめぐる新たなる旅!
内容説明
めん類、ハンバーガー、トースト、カレーライス、みそ汁、かき氷…etc.あの頃の味と郷愁を求めて今なお「昭和」が息づく癒しと温もりの場所へ。奇跡の復活機に新たな自販機スポットも!!まだ味わえる全国の名店を網羅した完全版!レトロ自販機の“いま”を巡る、魚谷祐介の新たなる旅。
目次
1 懐かし自販機大解剖(富士電機めん類自動調理販売機;川鉄のめん類自動調理販売機 ほか)
2 平成~令和に誕生!新・懐かし自販機の名店(中古タイヤ市場(神奈川県)
岐阜レトロミュージアム(岐阜県) ほか)
3 まだまだ現役!懐かし自販機の名店(東日本;西日本)
4 今はなき懐かし自販機メモリーズ(今はなき名店とかつての自販機たち;2010年代初頭の閉店ラッシュ ほか)
著者等紹介
魚谷祐介[ウオタニユウスケ]
写真家。文筆家。音楽家。多岐に渡り活動するマルチクリエイター。「風情」と「味わい」を求めて日本全国を巡り、取材、記録している“旅人”でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
33
既刊から実に8年ぶりのアップデート!各地のオーナーと交流を深めてきた魚谷さんが、自販機の大博覧会を再び実現させました。筐体内部の仕組みをつぶさに解説しながら、ひなびた魅力をカラー写真で余す所なく激写しています。ブームの渦中にあり絶滅していた筐体が大復活したとの吉報がある一方で、悲報も伝えられます。この加減がなんともしがたい。しかしながら魚谷さんをはじめ、修理のエキスパートさん、オーナーさんたちが安定した供給を引率していくことでしょう。私も引き続き旅先で食べ歩きたいと思います。二択の味噌汁を飲んでみたいな。2022/11/14
canacona
30
最近テレビでよく見る神奈川のタイヤ市場の自販機は、2016年からと結構最近なのに驚き。たった数年であんなに集めたんだなぁ。かき氷とかお茶漬けとか、レトルトカレーを盛り付けまでしてくれるのはすごいな。ハンバーガーの自販機は懐かしい。スケート場に置いてあって、行ったときのお楽しみでした。温めすぎてちょっとパンが硬かったりするのもご愛嬌😁某有名なうどんそば自販機、近所だったけど1度くらいしか食べたことないなぁ。群馬にやけにレトロ自販機が多いのはなんでだろう。うちから行ける範囲にもあるので、今度行ってみよう。2022/11/25
いちろく
23
現存する昭和のレトロ自販機を取材して掲載している本。この本によるとコンビニや弁当チェーン店の台頭により多くが消えてしまった食品系の昭和レトロ自販機。私も初めて存在を知ったのはNHKの某ドキュメンタリにて。その後、10年代半ばからのレトロ自販機ブームで少しずつTV等でみかけ、コロナ禍での無人販売や自販機ブームで復権した印象。個人的には富士そばや、ゆで太郎の方が好みだけれど、愛好家の人たちを否定するつもりはない。むしろ、支える人たちの恩恵で昭和の食品自販機が継続できており読んでいて熱いモノがあったのは事実だ。2022/12/01
hitotak
10
最近テレビなどで取り上げられることも多く、ブームになっている昭和の食品自販機の現在をまとめた一冊。自販機本体はとっくに生産終了し、熱意ある人々がメンテナンスと修理を重ねながらなんとか営業している状況。設置している店や看板も大分年期が入っているが愛好者によって新規開店した店もあり、特に相模原の「中古タイヤ市場」の自販機コーナーに並べられた往年の名機たちは迫力がある。欲を言えばうどんやトーストを調理する厨房のエピソードも知りたかった。これら自販機が当たり前に存在していた昔を懐かしみながら食べに行ってみたい。2023/01/19
きゅー
9
タイトルに「新」とあるように、旧版の『日本懐かし自販機大全』から大幅に内容が更新されている。驚いたことは、この最近の懐かし自販機ブームで、壊れてそのまま放置されていた自販機が修理され、稼働を再開しているということだ。懐かし自販機は減っていく一方だと思っていたが、こんな揺り戻しがあったとは。とはいえ、全体的に減少傾向にある。実際、我が家から気軽に行ける懐かし自販機は存在しない。何十年も前に食べた、あの自販機ハンバーガーの味をもう一度味わってみたい。それともノスタルジーに埋もれさせたままの方が良いのだろうか。2023/07/07