ガガガ文庫<br> 夏の終わりとリセット彼女

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ガガガ文庫
夏の終わりとリセット彼女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094514889
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

その夏、彼女は記憶を失った――。

夏休み。桜間さんが事故で記憶を失った。
桜間さんといえば、完全無欠の「正義の人」にして、クラスの誰もが認める超美人。そしてなんの間違いか、僕、峰康の“カノジョ”でもある――。そんな桜間さんが、記憶喪失。
ゴシップに飢えた高校生たちにとっては、格好のエサだ。安いメロドラマを求めて僕にまで群がってくるやつらに愛想笑いを返しながら、僕はお見舞いにも行かなかった。行けなかった。好奇の目から逃げるように桜間さんを避けまくっていた僕は、2学期早々、彼女と気まずい再会を果たす。彼女は僕のことも完全に忘れていたわけだけど――「あなたは、私が一番嫌いなタイプの人間だと思います」――うん、まあ、全力で嫌われました。僕としてはそれでよかったのだけど、何故かとんでもなくお節介な先生のはからいで、僕は風紀委員である彼女の補佐を拝命することになってしまう。数少ない友だちの水井や、桜間さんの友人・宮井さんにも後押しされながら、僕らはもう一度、一から関係を築いていこうとするが――。小学館ライトノベル大賞にて優秀賞を受賞、ゼロどころかマイナスからはじまる等身大青春グラフィティ!

境田 吉孝[サカイダ ヨシタカ]
著・文・その他

植田 亮[ウエダ リョウ]
イラスト

内容説明

夏休み。桜間さんが事故で記憶を失った。桜間さんといえば、完全無欠の「正義の人」にして、クラスの誰もが認める超美人。そしてなんの間違いか、僕、峰康の“カノジョ”でもある。“カレシ”がいたことすら忘れている桜間さんと、僕は二度目のボーイミーツガールを果たすのだけど…全力で嫌われてしまい!?夏の終わり、リセットされた関係が、もう一度動き出す―。小学館ライトノベル大賞にて優秀賞を受賞、等身大の青春グラフィティ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

74
ヒロインの記憶喪失という設定が効果的に使えていない(意味が無いというわけではない)、作劇的に持って行き方がマズいところも多く上出来の小説とは言えない。それでも文章は基本的に丁寧なので最後まで読める。それより作者が真摯に訴えていることがちゃんと心に突き刺さることに大いに好感を持った。技量があればもっと輝いたとは思うが新人の作品としては独特のサムシングがあることを評価したいし荒削りゆえの初々しさもある。作品を重ねて洗練されていけばかなりの良作がいずれ生まれるのではないか。その意味でもぜひ次作を読んでみたい。2014/06/02

寂しがり屋の狼さん

60
わあ💦私ならどうするだろう(◕ᴗ◕✿)クラスメートや担任の先生の名前、自分の性格すら忘れてしまったのに『二人は付き合ってた』と言われても…『あなたは、私が一番嫌いなタイプの人間だと思います』夏休み交通事故により記憶喪失になった美人で真面目な女子高生【桜間 友里】と面倒な事からは直ぐに逃げだす不真面目な【峰 康】夏の終り、リセットされた関係がもう一度動き出す。2021/12/30

よっち

51
事故で記憶を失った杓子定規の風紀委員桜間さんと、ちょっと臆病で嫌なことがあるとサボる癖のある峰康。ぎこちない彼氏彼女の関係だった二人のリスタート。再会して「私が一番嫌いなタイプの人間だと思います」と本人に突きつける桜間さんがなぜ峰康に告白したのか。つまるところテーマはそこに尽きるのですが、徐々に明らかになっていく桜間さんの不器用な思いに対して、峰康は峰康で考え過ぎて動けなくなっていて、そんな二人が見ていてとてももどかしかったです。だからこそ遠回りこそしたものの、本心に気づいた彼の行動に救われる思いでした。2014/05/20

そのぼん

46
突然、恋人が記憶喪失になってしまった少年が主人公でした。色々と葛藤もあるようでしたが、主人公がちょっと消極的というか、腰が引けているというか・・・その辺が気になりましたが、それ以外はすんなり読めました。2014/11/10

まりも

42
これはやられた。ストーリー自体は平凡な恋愛ものだが人間関係の描写が素晴らしく、誰もが人間関係で感じる不安に過剰に怯える主人公と融通の利かない記憶喪失の風紀委員であるヒロイン二人のとことん不器用な姿が普通の恋愛ものには無い魅力を感じました。主人公が好きになれないタイプでしたが彼だからこそこの作品に光るものがあったんだと思います。キャラの魅力で勝った作品ですね。2014/05/23

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