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内容説明
堂坂音羽と春日井小夜歌は双子だった。両親の都合で生きわかれになっていたふたりは、ある日―再会をはたす。音羽は、継母の虐めをうける小夜歌のささえになりたいと思っていたが、八方手を尽しても虐待がやむことはなく、小夜歌の傷が癒えることはなかった。いつしかわきあがる、殺意。こんな毎日から脱出して、自由に生きるためには完全犯罪が必要だ。非力なわたしたちができる、完璧なひとごろし。これでふたりの楽園が手にはいる、はずだった…。地獄の日々からぬけだしていく、少女たちの物語。
著者等紹介
神崎紫電[カンザキシデン]
1985年、8月生まれ。北海道在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわゆきか
7
最後まで出てこないのかと思った。完全に犯人視点での展開という思い切りがいい。救いようの無い悪人に追い詰められた犯人達は京也の目からはどう映るのか?次巻が気になりすぎる。2019/06/01
ツバサ
6
京也出ないと思いきや、最後に。今回主役の双子の姉妹は追い詰められてるから、犯行に及ぶのは無理ないよ… 最終巻である次巻どうなるか気になります。2019/06/12
海星梨
5
趣味を詰め込んでなお面白いとか最強か。短期的にハマる作家さんはいるけど、神崎さんはもう好きな作家レベル。「京也は何しにきたんかわからんけど、イラスト一つで主人公と同じ高校生なのに魔王感パなく良い。「殺人は悪いことってわかりましたね? じゃぁ、こういうケースはどうでしょう? 許せるかもしれない? 殺人は何がともあれ悪いことですよね?」みたいな。まぁフツーに、病院に行って診断をもらって相談する、本人説得して児童相談所いく、先生や寮母に相談する、それでもダメなら人権派弁護士やNGO団体探す、と方法はあるけどね。2024/03/07
サエズリ割津
5
前後編の前編。面白かった。百合百合な双子の姉妹が引き起こした殺人事件を倒叙ミステリの技法で描く話。京也はもう登場しないと勝手に思ってたので、ラストで探偵役として出てきてテンションが上がった。それから殺人までの計画やバックボーンが描かれるタイプの話はあまり読んだことがないので新鮮だった。他には計画が上手く運ばなかったことによる僅な綻びから京也が事件を解決までどう導くのかが気になった。これはシリーズ通じて言えるけど表紙イラストがかなり攻めてて視覚的にも楽しい。2016/06/16
STRAP
1
今回は犯人サイドの物語。完全犯罪に挑む双子の姉妹...。マヤ君不在?と思いきや、最後の最後で来ましたか!次巻の展開が気になるトコロ2012/09/16