学研M文庫
独ソ戦史 焦土作戦〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010302
  • NDC分類 946
  • Cコード C0122

出版社内容情報

レニングラードを中心とした北方戦線は、1943年春の「泥将軍」によって中断され、その予備兵力は《城塞作戦》クルクスへと向けられた。だが、ヒトラーが起死回生の賭けに出たこの一戦の後、ドイツ軍の戦力は急激に低下していく。   

内容説明

レニングラードを中心とした北方戦線は、1943年春の「泥将軍」によって中断され、その予備兵力は「城塞作戦」クルスクへと向けられた。だが、ヒトラーが起死回生の賭けに出たこの一戦の後、ドイツ軍の戦力は急激に低下していく。勢いを増すソ連軍とドニエプル川をはさんでの攻防。やがて、南方戦線におけるドイツ軍は「爆破し、焼き尽くし、破壊」する「焦土作戦」を展開しながら、西へと撤退していく。

目次

第3部 戦線北翼の戦い(レニングラードの悲劇;ラドガ湖の南;ヴォルホフとシュリュセルブルクの間;デミヤンスク;「水牛」作戦;ヴェリキエ・ルーキ)
第4部 最後のチャンス(これからどうなる?;クルスク戦の遺産)
第5部 ドニエプル川へ(第四次ハリコフ攻防戦;ミウスの白兵戦;東方の壁;川までの競争;ブクリン橋頭堡)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

19
前巻のクルクス戦後からドイツ軍は撤退を余儀なくされます。 圧倒的なロシア軍を相手に残存兵力をうまく活用しながら撤退戦を繰り広げます。 デミヤンスク戦は名前だけ知ってましたが図で細かい説明を読んだのは初めてでした。 この巻は北方方面軍の内容が中心です。 2010/11/28

イプシロン

13
中巻は地獄のごときレニングラード包囲戦からはじまる。デミヤンスク、ヴェリキエ・ルーキ、第四次ハリコフ攻防戦。退却、退却、また退却。そしてドニエプル河目指してまたも退却。戦略的退却、すなわち焦土作戦を実行しながら、もてる兵器、食糧、補給品、牛、馬、羊、そこに住む住民すら引き連れて退却。作戦の中で最も困難な退却を続けるドイツ軍。追撃する赤軍。どちらも凄まじい出血をしながら。かつて米国将軍シャーマンは言った「戦争とは残酷なものだ。美化はできない」。カレルは謂う――戦争の歴史とは逸したチャンスの歴史のことである。2014/11/02

鐵太郎

5
フォン・マンシュタイン元帥に肩入れ過ぎな点もあり、いくつかそりゃ無理だろうというところはあるけれど、カレルの筆の冴えと松谷先生の翻訳文は素敵。ヴェリキエ・ルーキの戦場から脱出したベーネマン中尉の物語など、息を呑んで読めます。終幕で始めて焦土作戦に触れてから、妙にカレルの文が言い訳がましくなるようなのですけど、なにか意味があるのかな?(笑)2015/06/14

ビタミン

0
★★★★☆2014/01/07

佐藤 智治

0
クルクス戦で予備戦力をなくした、ドイツ軍はかつての攻勢の機会を奪われ、守勢に廻っていくようになる。 北方方面でもレーニングラードでも失敗を重ねる。 マインシュタイン元帥は、強固な防衛線を築き、敵の損害を招くよう、何度も提案するが、ヒットラーの誤算でレーニングラード戦という大失点を演じます。 マインシュタインは密かに東部戦線は引き分けで充分と目論見、私も卓見だと感心しました。やはり、大戦略家に恥じません!2020/01/02

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