ガガガ文庫<br> 携帯電話俺

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ガガガ文庫
携帯電話俺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094510119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

11月のある朝、目が覚めると俺のカラダは携帯電話になっていた…!?しかもその使用者も、俺(のニセモノ?)だった!俺(携帯電話)は俺(ニセモノ?)に連れられて大学へ。しかし友人の悟や亜矢、あこがれの冴子の前であれこれしても、誰も俺の叫びにきづいてくれない。そんなとき、俺はやっと話のできるやつと出会う。それは“ザム”と名乗る、しゃべるカブトムシ―。ザムの正体は?いったい誰が何のためにこんなことを?はたして俺は、もとのカラダに戻れるのだろうか?第1回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作。

著者等紹介

水市恵[ミズイチケイ]
1984年11月6日生まれ。『携帯電話俺』で、第1回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかふく

5
「設定安部公房じゃん」って読んだら本当に安部公房だった。朝起きたら「俺」が「俺の携帯電話」になってしまう、という話。更に、もう一人の変身してしまったカブトムシである「ザム」、つまりグレゴール・ザムザがいてカフカにもなる。少々引っかかる「と、思った」が相手に伝わってしまう状態はやっぱりカフカ的だし、安部公房はカフカの影響下にあったわけで、安部公房に近づき、またマリアの研究が人間をデータ化してしまうというある種チャペック的な問題を含む研究であることも安部公房へ近づく。2012/03/25

柏葉

3
朝起きたら携帯電話になってしまった「俺」が淡々と日常を過ごす話かと思ったら、魔術師が登場したり戦ったりと意外とファンタジーな話だった。 どこを目指しているのかよく分からない話。かろうじて言うのならば木村心一「これはゾンビですか?」に近いか。主義主張はなく、キャラクターと設定でなぜか読ませようとする。その読ませるという意味も、素晴らしいから読んでしまうということではなく、なぜか読んでしまうという方。どこが魅力なのだろうか。謎。 2012/08/04

彼方

2
無作為抽出恋愛遊戯の作者さんのデビュー作。話は起きたら自分が自分の携帯電話なっていたというストレートなもの、読んだことはありませんが有名なカフカのパロディでしょうか、キャラクターも登場していますし。イラスト内容共に中々楽しめましたが携帯になってしまったのに焦りも薄く長々と思考する主人公のせいでちょっと読みにくかったかな。色々結末は投げやりでしたが文体のおかげかあまり気になりませんでした、どう完結するのかは気になりますし次巻も読んでみようと思います。それより無作為抽出恋愛遊戯の続きを出してほしいですが…。2015/07/22

ジャン

2
主人公が携帯電話になる、という設定は面白かったけど、途中から話が完全に変わってしまい、前半、後半別々の話になっていた。オチも結局何も解決しないままでなんかすっきりしない。文章表現は何気に良かった。2010/05/30

うどん好きのそば派

1
まさかの展開、前半と後半で全然雰囲気が違う。それも含めて不条理小説。ザムくんがかわいかった。2013/06/13

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