内容説明
スパゲッティといえばナポリタン!庶民に愛されてきたあのケチャップ炊めはイタリアにはやっぱり存在しない。では、どこでどう生まれた?一五〇食以上のナポリタンを食べ歩いた酔狂男が、世界に誇る純和食ナポリタンの誕生・歴史・魅力を徹底解明。GHQとナポリタンの意外な関係に迫り、ケチャップの歴史をひもとき、海外取材まで敢行してその真髄に迫った。
目次
1 ナポリタンの歴史にまつわる謎(ルーツはアメリカのミートボールスパゲッティ;ナポリタンの前身は大正時代から ほか)
2 ナポリタンを引き立てる脇役たちの物語(トマトだけがケチャップではない!;日本の国産ケチャップが生まれるまで ほか)
3 日本各地にナポリタンあり(東日本はナポリタン、西日本はイタリアン?;名古屋名物鉄板載せナポリタンが生まれるまで ほか)
4 ナポリタンにまつわるアレコレ(米軍では今もナポリタンに似たスパゲッティがある!;お子様ランチの脇役はナポリタン ほか)
5 ナポリタン新時代(大量のコンビニナポリタンはどうやって作られているか?;徹底研究!コンビニナポリタンの食べ比べ)
著者等紹介
上野玲[ウエノレイ]
1962年東京生まれ。フリーライター兼編集者。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジ
24
日本が世界に誇る(?)パスタ料理といえば「ナポリタン」。そのナポリタンの知識がギュッと詰まった一冊。今日普通に目にする(口にする)ナポリタンが登場したのは昭和30年代。その元となった料理が日本にやってきたのは、大正時代まで遡るといった歴史的な話は当然のレベル的に掲載されている。ナポリタンを作る上で欠かせないケチャップ、タバスコチリソースについて言及。はては世界のナポリタン(に類似する料理)を求めて日本全国、厳冬のスエーデンや上海まで真面目に取材/調査に赴く始末。素晴らしいナポリタン愛を堪能させてもらった。2017/07/11
きあ
7
あーナポリタン食べたい!最初のページから最後のページまでナポリタン一色!作者のナポリタン愛が溢れまくってる一冊でした。2016/02/21
よし
5
ナポリタンを歴史や製造過程、地域性など様々な角度から研究した本。私も子どもの頃、デパ食に行ってはナポリタンを注文したらしいですし、ナポリタンの発祥地「ホテルニューグランド」に行って食べた位、ナポリタンが大好きなので、とても楽しく読みました。さすがに著者のようにピッツバーグやスウェーデンまでは出かけませんが(笑)、今度、煉瓦亭でスパゲッティを注文してみたいと思います。2017/12/02
てくてく
2
かつて家族でデパートにでかけた時に食べたナポリタン(地域によってはイタリアン)、少しくたびれた感じのする喫茶店で出されたナポリタン、そういったトマトケチャップの甘い味がするナポリタンに捧げられた一冊。歴史から現在おいしいナポリタンを食べることができるお店などが紹介されている。企画ありきで書いたというよりは、書きたくて書いたという感じがして好感を持った。2014/06/21
まきえ
2
ナポリタン大好き!太麺で柔らかめ、そして甘めが好き。この本はひたすらナポリタンについて語られています(笑)2013/09/05