小学館文庫
居酒屋かもめ唄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094164329
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人の情けと唄に酔う?酒場は人生のまわり舞台である

 人の情けと唄に酔う??全国各地に実在する居酒屋の名店を訪ね歩き、その店で味わい見聞きした美酒、酒肴、人々の心の唄、酒場に群れ集う人々との触れ合いをもとに描きあげた、会心の居酒屋紀行待望の文庫化。 著者は語る「酒は人の心を開放させる。こちらが心を開いてゆけば何かを語りたい人はどこの酒場にもいた。そうして歌が出た」。

内容説明

北は北海道から南は九州まで心にしみる居酒屋を訪ね歩いた酒場紀行の白眉である。その店で味わい、見聞きした美酒、酒肴、そして唄の数々。土地土地に根差し人の情がしみ込んだ酒場の灯が今宵もともる。まるで人生航路を見守る灯台のように―。

目次

日本海の酒場に女たちの歌が―イッチョライ節…三国「魚志楼」
水の都に歌声ひびき―浜辺の歌…松江「バッカス」
みちのく、夏の終り花―あざみの歌…盛岡「ギオン」
海峡を越えた港に雪が降る―雪の降る町を…江差「安ベー」
浪花の果ての黄金郷―王将…大阪「白雪温酒場」
古い酒場で聴いたジャズ―テネシー・ワルツ…大分「こつこつ庵」

著者等紹介

太田和彦[オオタカズヒコ]
1946年北京生まれ。グラフィックデザイナー/東北芸術工科大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yokmin

9
全国の居酒屋を訪ね歩いた酒場紀行。大阪の居酒屋・バーはどこもみんな行ってみたくなる。大分のあの有名なジャズピアニスト、穐好敏子の話も興味深い。彼女の自伝「ジャズと生きる」を読んでみよう。「センセイの鞄」川上弘美著も読みたくなったし、映画「大阪の宿」佐野修二主演も観たくなった。(図書館にあることを確認!) 一冊の本から次の本につながり、映画にもつながるとは、なんとも楽しいことだ。2016/07/31

ううち

7
ついっと一人旅に出た先の居酒屋でのお話。お酒などを飲む時の、キュー…、ツイー…、スィー…、などというのがなんだかクセになる。『ピタリと腰がすわり大変よい』という志ら菊というのを飲んでみたくなった。下戸ですが。2023/05/17

寝覚の朔

3
旅に出て、旅先で見つけた居酒屋で一人愉しむ。でもけして孤独ではなく、店主やお店で出会った他のお客との会話も楽しみ、出逢いを楽しみ……それを書き綴るお仕事って、ちょっと羨ましい。(実際に私が同じようなことをやろうとすると、多分記憶が飛んで、居酒屋でのひと時が物語にならないんだろうな……)2019/12/30

ナウラガー_2012

1
【岩手・盛岡「ギオン」】タラの菊子(精巣・しらこ)のポン酢、呑子タタキ(タラ類のドンコの身と胆を青じそ、葱、味噌で叩いたもの。盛岡は昔から映画館・書店が多く、盛岡の人はよく本を読む。アザミ→スコットランド国花で踏れても踏れても立ち上がる不屈の意思を表す。「居酒屋・惣門:川の関所の意」。岩手は昔から馬の産地で八幡宮にも「明治天皇東北御巡幸の際に当地にて本県産馬を天覧遊ばされ..」とある/【北海道・江差「安ベー」】シシャモは日高の鵡川産だけを呼ぶ。メスは子持ちが珍重されオスは脂肪が乗りコクがある2017/05/07

ナウラガー_2012

1
山車の花飾りは火事を防ぐ御利益があると二階の窓から手を出して取合ったもの。福井県気質:暗く、耐えて、その底に炎を燃やす(水上勉さんの『越前竹人形』のイメージ)/【島根・松江「バッカス」】宍道湖七珍(スズキ<松江名物:スズキの奉書焼>・鰻・鯉・シラウオ・モロゲエビ・シジミ・アマサギ<ワカサギ>)。島根の銘酒「豊の秋」「李白」「国稀」。「山小屋」:キングスバレー→上田和男氏が銀座資生堂バー「ロオジェ」にいた時に作った名カクテルで緑色の酒を使わずに緑の色を出す所がこの酒の特徴2017/05/07

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